医療機器専門商社の八神製作所(愛知県名古屋市)が、予防・医療・介護分野での新規事業の創出を目的に、スタートアップ企業とともに事業化を目指すアクセラレータープログラム『YAGAMI Human Care Pitch 2021』を開始します。2019年に続き2回目の開催となるもので、企業選定後、2022年1月以降の実証実験が予定されています。
伸び代あるヘルスケア業界、斬新なアイデアで課題解決に貢献
八神製作所は今年、創業150周年を迎えます。そのアニバーサリーイヤーに立ち上げるアクセラレータープログラムは、同社にとって2回目となるもの。ヘルスケア業界の課題に向き合い、提供可能なリソースとスタートアップ企業に備わる斬新なアイデア、独自のビジネスモデルを掛け合わせ、新規事業の創出や事業領域の拡大・実現を目指し立ち上がったプログラムです。
「アクセラレータープログラム」とは、スタートアップや起業家との事業成長の促進を目的に募集行為を開催するものを指します。
2019年に実施した1回目は、公募から5社の企業を採択、IoTによる介護支援システム、音声認識技術による音の可視化、栄養状態の判断する検査サービス、糖尿病予防サービス、疑似的な移動の体験基盤技術など、技術連携による実証実験を展開しています。
『YAGAMI Human Care Pitch 2021』が目指すもの
今年策定した中期経営計画の骨子“すべての人の健康のために、地域社会とつながり、予防、医療、介護のサービスを通じて「人」を支える”から、『「人」とつながり、「人」を支える、ヘルスケアエコシステムを創りたい』をテーマに掲げています。
見据えるゴールとして、基本理念である「共利共生」の考え方のもと、予防・医療・介護の分野で「人」の暮らしに役立つヘルスケアエコシステムの創出、さらに超高齢化社会の到来、それに伴う介護を必要とする高齢者の増加、医療従事者の人手不足など、ヘルスケア業界の抱えるさまざまな社会課題解決への貢献と一人ひとりが安心して暮らせる生活の実現を目指す、としています。
今後、一次・二次選考を経て、11月に協業企業を採択、2022年1月以降に実証実験を開始する予定としています。
『YAGAMI Human Care Pitch 2021』 https://www.yagami-yhcp.com