AIロボットで高齢者のオーラルケア ~ベンチャーが目指す持続可能な地域貢献

AIロボットで高齢者のオーラルケア~ベンチャーが目指す持続可能な地域貢献 News
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AIロボットで高齢者の口腔・摂食嚥下を管理しようと、AIロボットベンチャーによる実証実験が始まります。高齢社会における持続可能な地域づくりに貢献するため、東京都のベンチャー企業ハタプロ(港区)が京都の武田病院グループとの連携で実施するもの。オープンイノベーションのひとつのモデルとして注目されるプロジェクトの概要を取り上げます。

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手のひらサイズのAIロボット「ZUKKU」が活躍

ハタプロ(https://hatapro.co.jp/)はAIやIoTなど先端技術に強みを持つロボットベンチャーで、さまざまな分野の企業との共同開発や地方自治体との官民協働型の合弁会社設立など、オープンイノベーションによる事業化を推進しています。

本プロジェクト「AIロボットによる高齢者の口腔と摂食嚥下の機能維持・向上支援プログラム」で連携する武田病院グループとハタプロは、令和元年11月に開催された、京都の医療従事者から臨床ニーズの発表を行う「京都臨床ニーズマッチング会」(主催:公益法人京都高度技術研究所)において、AIの共同研究により地域社会の課題解決に取り組むことで同意しており、今回のプロジェクトはその研究の一環として、同院施設内で実施されます。

ハタプロが製造・販売するAIロボット「ZUKKU(ズック)」に搭載されている自動対話技術と画像解析技術を応用し、武田病院グループが提供する医療介護技術や関連情報を学習させた「オーラル(口腔)フレイル予防プログラム」のプロトタイプを開発し実施するもの。

【ZUKKU(ズック)について】

AIロボットで高齢者のオーラルケア~ベンチャーが目指す持続可能な地域貢献
・どこにでも設置可能な小型デバイス
身長わずか10cm、手軽に導入できる手のひらサイズのAIロボットとして開発されました。特殊な設定いらずに自律思考し、お客様と会話しデータを取得・解析しながら、人を手助けする様々な提案や行動を促進してくれる、愛らしくも頼もしい小さなパートナーです。
通信機能搭載で、データはクラウド型マーケティング管理システムに蓄積して可視化し、現場の需要予測や施策立案、付属のIoT型デジタルサイネージのコンテンツ配信の最適化など、AIとロボティクスを活かした付加価値を提供し、小売業やサービス業など様々な店舗で活躍しています。

・クラウドでデータ解析・遠隔管理
ZUKKUのAIがIoT型サイネージディスプレイと連携して配信するコンテンツや、発話を促すカウンセリングなど会話機能をデイサービス利用者向けに最適化することで、認知機能の維持・改善と健康寿命の延伸を目指した健康増進プログラムとして提供します。

65歳以上の高齢者対象にAIロボットがガイダンス

プログラムは、AIロボットとの対話形式によるフレイルチェック、口腔機能のトレーニングを搭載。 利用者の状態やレベルに合わせて提供内容が変更されることで、無理なく継続できる仕組みとなっています。

AIロボットで高齢者のオーラルケア~ベンチャーが目指す持続可能な地域貢献

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プログラム開発の背景について、ハタプロは
「新型コロナウイルス感染拡大の影響により、口腔機能訓練など、フレイル予防対策の取組が難しくなってきている。コロナ禍における高齢者のオーラル(口腔)フレイル発症リスク軽減や医療・福祉施設の人手不足解消及び働き方改革の促進のため、実証実験を通して、システムの改善を行い、高齢者のQOLの向上を目指す。」
としています。

実証実験の実施概要は以下のとおり。ロボット介護の新たな可能性に期待が高まります。

・実施日:11月/10日、13日、18日、20日、25日の計5日
・対象者:武田病院グループを利用されている65歳以上の高齢者(延べ25名程度)
・実施場所:武田病院グループ施設内
・実験方法:
(1) AIロボットとの対話と画像認識結果によるアドバイス提供。
(2) AIロボットの音声案内に従い、オーラルケア(「パタカラ体操」「頬の運動」「唾液腺マッサー ジ」)を実施。【所要時間:約20分】
※京都市産業観光局、(公財)京都高度技術研究所が支援