介護業界にとって大きなテーマとなるオンライン介護の実現を目指すプロジェクトが始動、デイサービス事業者での実証実験が6月に開始されることになりました。
運営するのは東京・品川区のRehab for JAPAN。デイサービス向けクラウド機能訓練ソフト「リハプラン」を展開する会社による、介護とITをつなぐ新たなチャレンジです。
デイサービス事業者の新たなサービスの提供へ
新型コロナウイルスの影響が長期化するなか、介護事業者の頭を悩ませているのが自粛による介護サービスの低下です。
これまでデイサービスで提供できていた「スタッフや他の利用者とのコミュニケーション」や「介護リハビリ」が自宅で自粛しているため実施できない高齢者が増えており、高齢者の社会参加、他者との対話の減少により認知症やうつ病になるリスクや運動不足により身体機能・生活機能低下リスクが生まれています。
そうしたなかで始動した「リハブオンライン(RehabOnline)プロジェクト」。「スタッフや他の利用者とのコミュニケーション」や「運動・リハビリ」をオンラインを通じたコミュニケーションを可能とすることで、デイサービス事業者の新たなサービスとして提供できるものとして、実証実験を行う運びとなりました。
端末を貸与しデイサービスセンターとご家族をつなぐ
実証実験の舞台となるのは、株式会社花咲みが運営する千葉県佐倉市のデイサービス事業者「カルチャー型デイサービスセンターサロン de Day」。入居する高齢者とご自宅にいるご家族にタブレット端末とネット環境が提供され、専用のWeb会議システムを通じてデイサービススタッフと高齢者およびそのご家族がコミュニケーションをとりながら、高齢者の「体調などの状態確認」や「介護リハビリ(運動指導)」を実施できるかを検証いていくということです。
タブレットをまったく初めて操作する人ももちろん多く、苦戦する人が見受けられたようですが、テレワークで自宅で作業する息子がオンライン会議をしている姿を見ていたことですでに要領を得ていた人もいたようです。最後は参加者でオンライン会議システムをつなぎジャンケンして遊ぶなど楽しんで使っていたようです。
今後は実際にご自宅とデイサービスをつなげてコミュニケーションを図ってもらい、「体調などの状態確認」や「介護リハビリ(運動指導)」を実施できるかを検証していくとしています。
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リハプラン https://rehaplan.jp/training/