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高齢者を24時間見守る電動車いすモニタリングシステム

高齢者を24時間見守る電動車いすモニタリングシステム 製品・サービス

シンエンス(大阪府東大阪市)は電動車いす用のモニタリングシステム「モニスタ」を新たに開発、展開中の電動車いすレンタル事業のオプションサービスとして全国に提供します。

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電動車いすの走行状態がいつでもスマホで確認できるIoTシステム

シニアカーとも呼ばれる電動車いす。経済産業省は電動車いすの利用について、高齢者の移動・活動を促すだけでなく、自動車運転による事故の減少などにもつながることから重要な役割を果たすとして、2020年には普及の促進と安全性の周知も含め導入実証を行なっています。

電動車いすには「歩く機会が減ってしまう」との印象を持つ高齢者が多くいましたが、実証後は「自分で外出できる自信がついた」「坂道や荷物のある場合も不安なく移動できた」といった回答が8割を超えるなどその利用に好印象を抱いた高齢者が多く、利便性を実感していることがわかっています。

昨今では高齢者ドライバーによる自動車事故が社会問題となる一方、日常生活を維持するため自動車が手放せない人がいるのも現実です。電動車いすは、運転免許証の返納後の生活を支援する新たな移動手段として注目が高まっています。

安全性を保つにはメンテナンスが不可欠

電動車いすは、道路交通法上には歩行者として扱われるため、車検などの制度がありません。とはいえ、電動車両であることで安全な利用のためにはメンテナンスは不可欠です。使用頻度は所有している人によってさまざまで、メンテナンスが必要なタイミングも一定には語れません。
今回開発された電動車いす用のモニタリングシステム『モニスタ』は、そうした使用環境にあって、「ご利用者それぞれに適切なタイミングでメンテナンスを提供できないか?」という発想から開発されたものです。

『モニスタ』を開発したシンエンスは、ものづくり企業が集う東大阪市に本社を構え、介護福祉用具として電動車いすのレンタル、販売、メンテナンス事業を展開する、高齢者と電動車いすの関りをもっともよく知る1社。『モニスタ』は、同社電動車いすレンタル事業のオプションサービスとして、全国の福祉用具取扱店を通して提供する考えです。

『モニスタ』を搭載した電動車いすを多くの方に知ってもらい、実際に利用してもらうことで、都市や地方が抱える様々な移動課題の解決に取り組んでいきます。

としています。

データ共有で電動車いす利用の安心安全性が大幅に向上

『モニスタ』は、レンタル用電動車いすに搭載されたIoTデバイスが走行中の状態を24時間モニタリングが可能。利用者の使用状況、現在地などをリアルタイムで把握することができます。

高齢者を24時間見守る電動車いすモニタリングシステム

  1. 安全な利用を促進
    車載GPSによる位置情報データにより、危険な場所(遠方や踏切、交通量の多い道路など)での使用を確認することで、安全な利用が促せる
  2. 利用者の変化をキャッチ
    走行時間や距離の推移から、利用者の体調の変化、疾病の進行によるADL(※)の低下などを発見につながる
    (※)移動・排泄・食事などの最低限の日常生活動作のこと
  3. 安全運転レベルを把握
    衝撃や無理な段差の乗り上げがデータとして蓄積されるため、回数が多い利用者への安全運転の再指導の目安として活かせる
  4. 最適時期のメンテナンス
    使用状況をデータで確認することにより、バッテリーやタイヤなどの交換タイミングがつかめる

 

収集データが共有できることで、バッテリー切れ・故障など万が一のアクシデントが起きてもGPSの現在地情報で居場所を特定することが可能に。日々の走行データ、外出状況が確認できるため、離れて暮らす家族でも安心安全のバロメーターにもなります。

将来的には、介護保険制度を利用してレンタルしている電動車いすに保険外サービスとして提供し、所有している電動車いすへのサービス提供も予定している、としています。

株式会社シンエンス
https://www.sinenth.co.jp

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