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介護ロボット領域を牽引するabaが調達資金12億円で排泄センサの改良・拡販推進

介護ロボット領域を牽引するabaが調達資金12億円で排泄センサの改良・拡販推進 製品・サービス

テクノロジーで介護者支援を目指す株式会社aba(千葉県船橋市)は第三者割当増資を実施、累計で約12億円となった調達資金で、排泄センサー「ヘルプパッド」の大幅改良・拡販の推進をおこないます。
(画像:abaの理想の介護現場、いしいさん家( https://www.ishiisanchi.com/ )が運営する「52間の縁側」)

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介護現場の最重要課題=排泄ケアと位置付けソリューション提供

aba(千葉県船橋市)は、代表・宇井吉美氏が中学時代に祖母のうつ病を介護した経験を機に、介護者を支えるためのロボット開発の道に進むことを目指した千葉工業大学未来ロボティクス学科在学中の2011年10月に設立されたテック企業です。

3大介護(食事・入浴・排泄の介助)の中でも、介護現場において最重要課題である「排泄ケア」に着目し、業界初の「におい」で排泄をセンサーで検知するデバイスを開発、大手介護ベッドメーカーのパラマウントベッド株式会社と共同研究を重ね、本センサーを用いた排泄ケアシステム「Helppad(ヘルプパッド)」を2019年に製品化しています。
これまでに多数の当別養護老人ホームに納入実績があり、「おむつ交換回数が減った」「トイレの誘導に成功した」といった声が寄せられているといいます。

介護ロボット領域を牽引するabaが調達資金12億円で排泄センサの改良・拡販推進

排泄は高齢者・障害者の尊厳や羞恥心に直結する上、介護者側の負担も大きいもの。
介護施設では1日15時間以上もおむつ交換業務を行っており(※1)、そのうちの20-30%は空振り、さらにおむつの外に尿や便が漏れれば洋服やシーツまで交換するため、通常のおむつ交換時間の10倍以上かかるとされます。(※2)
この排泄にまつわる課題を解決するために開発された「ヘルプパッド」は、ベッドに敷くだけでにおいで排泄を検知して介護者に通知することで介護者の無駄な空振りや尿便漏れから解放、高齢者・障害者へも自尊心や羞恥心に配慮したケアが可能になります。

※1:​​1回3分 × 6回/日 × 50人/施設の場合
※2:aba独自調査より

abaは今回の資金調達を通じ、ヘルプパッドの大幅改良と拡販推進を実施。すでに初期型の「ヘルプパッド1(通称)」を大幅に改良した次世代機「ヘルプパッド2(仮)」の量産に移行、今秋に発売予定とし予約販売も始めています。
また、“T&D保険グループとの連携により、国の介護保険に留まらず、民間介護保険を活用したヘルプパッドを始めとする介護ロボットの導入促進を模索する”とし、国営の介護保険がない国(※3)を含め、ヘルプパッドを始めとした介護ロボットの普及に向け、新しい社会システム・ビジネスモデルを自らの手でつくるプロジェクトを進めるとしています。

※3:国営の介護保険があるのは、ドイツ・日本・韓国の3カ国。その他医療制度の中に介護サービスを包括した国が数カ国

介護ロボット領域を牽引するabaが調達資金12億円で排泄センサの改良・拡販推進

出資社の1社i-nest capital株式会社(アイ・ネスト・キャピタル、東京都目黒区)は次のようにコメントしています。

『aba代表取締役CEO宇井氏の「誰もが介護したくなる社会の実現を目指し、現場に寄り添った手触りのあるテクノロジーの力で介護職員の負担を減らして“かっこいい仕事”にアップデートしたい。経験を問わず相手の生命力を引き出すことができるシステムを社会に実装したい。日本の国産の介護ロボットがまず国内の課題を解決し、かつ国外の課題も解決する介護業界とロボット業界の間にも翻訳者として立つことで、介護ロボット業界というものをもっと前に進めたい。」という想いとビジョンに共感しました。また、介護ロボット開発のみならず介護現場の知見も兼ね備えた経営陣の実行力を強みに、同社が日本のみならず世界のケアテック市場においてリーディングカンパニーとなり得る将来性を評価し、今回の出資に至りました。』

株式会社aba
https://www.aba-lab.com

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