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九工大が「ケアXDXセンター」構想を発表

九工大が「ケアXDXセンター」構想を発表 ICT・テクノロジー

ケアのDX(デジタルトランスフォーメーション)に加え成功体験のためのXD(エクスペリエンスデザイン)を行なう「ケアXDXセンター」構想を九州工業大学が発表しました。ケアのXDXに取り組む介護・医療機関、スキルをもつ資格者を登録し学術界や国へのケアXDXの働きかけを行なうとしています。

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DXで効率化…とは考えられない介護施設のIT事情

九州工業大学のスマートライフケア社会創造ユニットは、IoTによる介護自動記録AIアプリFonLogの開発、介護ITインストラクター資格者養成など、介護機関に向けたIT関連のサービスで成果を出しています。

デジタル化による業務改革を推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れは、介護業界にも押し寄せています。とはいえ、他業界に比べIT整備すら後れを取っているというのが実情。介護施設検索サイトで「ネット利用可」を条件に施設を検索すると、ヒットする割合は全体の6%。94%もの施設がインターネット環境すら整っていないことがわかります。

同大学の技術研究をビジネス的にサポートし、今回のXDXセンターもサポートする同大発ベンチャー・AUTOCARE主催の介護ITオンライン勉強会で、介護事業所に聞いたところ、

「経営者は、お金がかかるのは嫌だ」
「経営者は、自分が分からないものを現場に導入できない」
「コンピュータウィルスが怖い、情報漏洩が怖い。」

といった回答が返ってきたそうです。

DXだけでなく「XD」を行う、「ケアXDXセンター」構想

こうした状況を“ITが分からない→理解できないものを不安に思う→導入しない→ITが分からない、という悪循環”と認識し、実際の成功体験(XD)こそ悪循環を断ち切る重要な要素と捉え、成功体験をしてもらうための方法論の設計を目的に、ケアのXDとDXを研究する「ケアDXDセンター」が構想されています。

ケアXDXセンターは次の3つがミッションとして設定されています。

ケアのDXの、社会実装の方法論をXD(Experience Design)として研究する
介護の現場における「IT化の遅れ→データが集まらない→成功体験の欠乏→人材不足」という負の連鎖の打破

リアルとバーチャルを駆使してケアの最適化を目指す
九州工業大学では、先端のセンシング・試作環境を持つスマートライフケア共創工房やVR環境を備える世界的にも稀な環境を駆使して研究

九工大が「ケアXDXセンター」構想を発表

スマートライフケア共創工房の設備

ケアのDXの研究において世界トップの位置を確立する
介護・医療のDXに関する学会や学術団体も少ないなか、国内外の学術界を盛り上げながら、その中でもケアのDXにおいて先駆的な立ち位置と研究成果を確立

九工大が「ケアXDXセンター」構想を発表

ケアXDXセンターの計画

 

本ニュースのプレスリリース全文はこちら(配信元AUTOCARE)

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