入居者ごとに異常を検知。センシング×AIの介護支援

入居者ごとに異常を検知。センシング×AIの介護支援 News
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AI学習で個人に合わせた異常行動の検知を実現する介護業務支援システムを凸版印刷とインフィックが開発、提供が開始されました。日ごろの行動データから学習したAIが異常を検知することで介護従事者の業務負荷を軽減するものです。システムの概要を紹介します。

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期待の大きいAIによる入居者監視

少子高齢化が招く介護従事者の不足という社会問題に対し、ITで解決に近づけようとするソリューションが多く登場してきていますが、注目される技術のひとつがAIです。さまざまなデータを解析し、突発的に起こる異常を検知して教えてくれる機能は、入居者を24時間監視することから解放してくれることで、大きな期待が寄せられています。

そうしたソリューションのひとつとして、凸版印刷(東京都千代田区)とインフィック(静岡県静岡市)が、センシングとAIを活用した介護支援システム「LASHIC+」(ラシクプラス)を開発し提供を開始しました。

凸版印刷では2017年から、ICTを活用し介護業界の課題を解決することを目的に介護事業者・入居者(被介護者)・その家族の3者のコミュニケーションを円滑化する「トライアングルハート支援事業」を推進していますが、今回のシステム化はそのコアシステムに位置付けられています。

簡易取り付け可能&安価なセンサーを利用

「LASHIC+」は、温度・人感等のセンシングが可能な簡易センサーと、それらの取得データを統合解析できるAI機能によって、プライバシーを保護した状態で施設入居者の行動を把握することが可能になります。取得したデータをAIが学習することで、施設入居者の普段とは異なる異常行動を検知し、介護従事者に向けてアラート発報をすることができるようになります。

個々人の入居者に合わせた必要十分なアラート発報による介護従事者の業務負荷を軽減すると同時に、入居者の状態が可視化できることで、生活スタイルなどの中長期的な変化がつかめるようになります。システムは、インフィックが展開する高齢者生活支援見守りプラットフォームLASHICと連携が可能ということです。

「LASHIC+」は、提供開始に先立ち、インフィックのグループ法人まごころ介護サービスの介護施設「まごころの家*馬渕(静岡県静岡市)」に導入され稼働しています。

今後の展開として、凸版印刷は次のようにコメントしています。
「「LASHIC+」の展開を中心に、介護業界の課題を解決する「トライアングルハート支援事業」を推進します。また「LASHIC+」の特長である、簡易取り付け可能かつ安価なセンサーの利用により、施設介護や地域包括ケアを見据えた在宅介護の領域へ展開を進め、2022年度までに関連受注を含め10億円の売り上げを目指します。」

入居者ごとに異常を検知。センシング×AIの介護支援

「LASHIC+」のイメージと提供価値 © Toppan Printing Co., Ltd.

「LASHIC+」の特長

施設入居者のプライバシーを担保した状態で行動把握が可能
「LASHIC+」は、温度・湿度・照度・人感・ドア開閉等を検知する簡易センサーを利用した入居者の行動把握が可能なシステムです。カメラ等の映像を取得する方法とは異なり、プライバシーを侵害することなく入居者の行動を正確に把握することができます。

個々人に合わせた異常行動の検知が可能
「LASHIC+」は、個人ごとに収集したセンシングデータをAIが学習することで、入居者一人ひとりにとっての異常状態を検知することが可能です。それにより、不必要・不十分なアラート発報による介護業務負荷を削減します。

簡易にシステムの導入が可能
「LASHIC+」で使用する簡易センサー群は、追加施工の必要なく、居室への後付けが可能です。またセンサー設置後、特殊な作業の必要はなく、一定期間の自動データ取得により、個々人に合わせた異常行動を検出します。

「LASHIC+」サイトURL
https://www.toppan.co.jp/solution/service/lashicplus/