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瀬戸内でウェルビーイング研究始動

岡山でウェルビーイング研究始動 介護・福祉
File source: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:150505_Benesse_House_Museum_Naoshima_Kagawa_pref_Japan01b3s5.jpg

ワークライフバランスを最適化するウェルビーイングの成果研究へ、ベネッセと岡山大学が手を組みました。
瀬戸内の島々を対象に、ベネッセホールディングス(岡山県岡山市)が取り組む地域づくり「直島メソッド」と持続的成長を支える経営思想「公益資本主義」がもたらした変化やメカニズムを岡山大学(岡山県岡山市)の研究力のもと調査し、学術的な成果としてまとめていく共同研究が開始されました。
  
「瀬戸内サステナビリティ&ウェルビーイング研究プロジェクト」と称する今回の共同研究は2020年度から3ヵ年にわたり行うもので、対象となる地域は、瀬戸内海に浮かぶ直島(なおしま)・犬島(いぬじま)・豊島(てしま)の3島です。人口は数十名から約3,000名と面積の違いもあってまちまちですが、丸ごとアートな島として世界中から注目を集めているところです。国内外の現代アーティストたちの作品が美術館や屋外、古民家などいたるところに展示され、島内のどこでもアートにふれることができるようになっています。
  
このアート化の活動を支援しているのがベネッセホールディングス。ベネッセグループの福武財団とともに活動「ベネッセアートサイト直島」をとおして、30数年にわたりアートのある地域づくりに取り組んでいます。そうしたアート体験や風景、人々と交流をしながら「よく生きる」を考える機会となることを目指すものですが、そんな活動がベースとなって、これらの島々を舞台にした一大イベント「瀬戸内国際芸術祭」の開催につながっています。訪日を含めた観光スポットに育つに至ったこうした手法は、「直島メソッド」として広く海外でも紹介されています。
  
いっぽう、岡山大学では「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」として、地域とともに社会課題解決への取り組みをデザインし、そのプロセスを岡山から世界に発信しています。
  
その両者によるこの度の共同研究は、お互いが注力するSDGsを軸に、ベネッセグループが掲げる「サステナビリティビジョン」としての活動方針のひとつ「地域との価値共創」を岡山大の研究力により学術的な検証を加え、研究成果を社会へ発信・共有し「知見の社会還元」を実現しようということです。
  
「よく生きる」持続可能な社会の実現へのアプローチとして、今後も両者は一丸となって取り組むとしています。

<目的>
・直島・犬島・豊島(以下3島)における過去・現在の地域課題の整理
・3島における、いわゆる「直島メソッド」ならびに「公益資本主義」の諸活動・エコシステム・効果の分析、および地域発展モデル化
・3島他における主観的並びに客観的ウェルビーイング指標の設計、および調査分析

国立大学法人岡山大学 学長 槇野博史 コメント
「新型コロナウイルスの流行を経て、新たな社会を作っていくにあたっては、人間の価値や豊かな生き方が重要になります。SDGsを推進してきた本学とベネッセの共同研究を通じて、サステナビリティとウェルビーイングとは何かを研究し、世界に発信していきたいと考えています。」
  
株式会社ベネッセホールディングス 代表取締役社長 安達保 コメント
「資本主義の転換期の鍵はSDGsにあります。課題先進国の日本がどのようにSDGsに貢献していくかは重要な視点です。直島を中心にベネッセが取組んできた地域再生モデルを一つのヒントに、Well-Beingを実践する方法を研究し、これからの時代のWell-Beingに貢献できればと思います。」

【7月22日:直島での対談】
7月22日、槇野岡山大学学長と安達ベネッセ社長が直島を訪問しました。アートによる地域再生の取り組みと新型コロナウイルス感染症流行後の地域のあり方、SDGs、両者で実施する共同研究プロジェクトをはじめとした「well-being:ウェルビーイング」をテーマに対談を実施しました。当対談を含め、岡山大学のSDGs推進について、岡山放送(OHK)が特番:瀬戸内から創る『幸せな未来(仮題)』を放送予定です。写真はその撮影風景です。
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