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コロナ禍の社会を救え!三井住友銀行がスタートアップを支援中

コロナ禍の社会を救え!三井住友銀行がスタートアップを支援中 ICT・テクノロジー

「SMBCスタートアップ支援プログラム」応募から5社のプログラムを採択。家族介護の悩み解決アプリ「CareWiz(ケアウィズ)」も

「SMBCスタートアップ支援プログラム」は、新型コロナウイルス(COVID-19)感染の社会課題に立ち向かえるスタートアップ企業のアイデア、技術のプロモーションや資金調達等、三井住友銀行がサポートするプロジェクトです。
コロナウイルス感染拡大に喫緊の課題と判断し、応募開始から採択・リソース提供まですべてオンラインで、しかも約2ヵ月という短期プログラムとして実施したもの。当支援プログラムの概要と2020年6月26日の最終選考で採択されたアイデア、サービスの概要を紹介します。
  

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きっかけをつくったコロナ感染拡大のスタートアップへの影響調査

「スタートアップ支援プログラム」は、オープンイノベーションのための共創クラウド「Steams」を提供するプロバイダであるCreww株式会社との共同で実施されたもの。きっかけは、Crewwが国内スタートアップ事業者を対象に行った「新型コロナウイルス感染症の影響による現状把握」アンケート(2020年4月8日~4月26日)。
  
『売り上げの減少・事業活動の一部停止により、早急な資金調達が「3か月以内 38%」「6か月以内 28%」に必要なことから緊急性が高い』
『今般の影響をうけて最も困っていることとして「営業面 58%」と半数以上が回答、具体的には取引先のサプライチェーンの停滞や営業機会の損失で今後1~2年の見通しが見えないなどの声があがっている』
『既存の助成金や融資は審査期間の長く、前年度の売り上げが立っていないスタートアップでは基準を満たすことができないため、「早急な資金面での支援」と「創業まもなく前年対比などがない企業への支援」など早急なスタートアップ向けの支援策が必要』
  
147社から集まったこうした回答を受け、早急なスタートアップの支援が必要との判断し、5月1日には当支援プログラムの概要を発表するに至っています。
  

「スタートアップ支援プログラム」が実現を目指す4つのこと

いまだ収束が見えてこないどころか、まだまだ感染者が拡大する心配すらある一方で、緊急事態宣言こそ解除されたものの、社会経済は路頭に迷っているかの如くなかなか上向いていかない現状が続いています。
三井住友銀行が実施した支援プログラムは、そうしたふらふらと足元がおぼつかない経済の支えだったり引っ張っていくロープだったり、力になり得るスタートアップ企業によるサービスの実現で日本経済再生を目指そうというものです。
  
同行では実施にあたって、支援プログラムで実現したいこととして4つのサポートを提示しています。なお、この4領域がそのまま募集領域でもありました。
  
1.医療・ヘルスケア・介護分野等の医療現場における課題解決領域のサポート
医療・ヘルスケア・介護分野等の医療現場における課題解決領域のサポート
医療従事者・介護職の業務支援・メンタル支援・院内感染予防等、緊急性の高い社会課題領域に対して効果が見込めるサービスに
  
2.リモートワーク・テレワーク等の勤務環境変化に関連する課題解決領域のサポート
多くの事業会社が直面する在宅勤務対応等勤務環境の変化に対して有効なサポートを行うサービスに
  
3.外出自粛要請に対応する課題解決領域のサポート
外出自粛中における様々な世代のQOL向上に向けたサービスに
  
4.新型コロナウイルス抗体検査キットの開発及び普及に繋がる事業領域のサポート
新型コロナウイルス抗体検査キットの開発並びに、生産等に資するスタートアップに
  

<スタートアップ企業に対し活用できるリソース3点>
  
1.SMBCグループにおけるプロモーション支援
・SMBCグループとの共同プレス発表・マスメディアへの露出
・SMBCが持つ業務斡旋ツールへの優先掲載権
・SMBCグループの営業リソースを活用した受賞先のプロモーション支援
  
2.SMBCグループによる資金調達支援
・希望するスタートアップに対し、次回の資金調達ラウンドにおいて、エクイティ調達のサポート
  
3.SMBCグループによる受賞先のサービス導入
・受賞先のサービスをSMBCが導入し、実証実験を連携
  

2週間の募集に300社超からエントリー

コロナ禍の社会を救え!三井住友銀行がスタートアップを支援中
himawariinさんによる写真ACからの写真

「スタートアップ支援プログラム」概要発表の1週間後の5月7日00:00からエントリー開始、5月22日24:00の応募締め切りまでのわずか2週間に、実に309社のスタートアップ企業から提案が集まっています。
  
一次選考(5月27日)、二次選考(6月8日)、プレゼンテーション(6月9日~6月19日)、最終選考[最優秀賞として5社](6月26日)、表彰式(6月30日)の各工程のすべてがオンラインによる実施となったことも特徴となっています。
  
三井住友銀行 専務執行役員である松浦公男氏は、「医療現場のサポートから、安心・安全な市民生活を支えるビジネスなど多岐にわたる業種の皆さまから日本のためにできることを提案いただき、波及効果と実現性の高いビジネス、SMBCとしても全力で応援をして、これを機に、コロナ禍における様々な社会課題を解決するべく連携をしていきたい」とコメントをしました。
  

採択されたスタートアップ企業5社のプロフィール

三井住友銀行がプロモーション支援、資金調達等のサポート対象として採択したスタートアップ企業は次の5社。
  
・エクサウィザーズ
超高齢社会に代表されるような社会課題を解決するために、AIを使ったソリューションや自社サービスを提供。家族介護のお悩みを解決するアプリ「CareWiz(ケアウィズ)」で最優秀賞を受賞
https://exawizards.com/
  
・バカン
トイレ、飲食店、商業施設などあらゆる場所の「空き」をAIとIoTで可視化し無駄な待ち時間を減らすクラウド型サービス「VACAN」
https://corp.vacan.com/
  
・セーフィー
クラウド録画サービスシェアNo.1の「Safie(セーフィー)」で、クラウド録画できる防犯カメラ・監視カメラのサービスを提供
https://safie.link/
  
・QDレーザ
QDレーザは、2006年に(株)富士通研究所のスピンオフベンチャーとしてスタート、通信・産業・医療・民生用の広い分野で新しい半導体レーザソリューションを提供。視覚障害という大きな社会課題の解決に向けた医療機器「RETISSAメディカル」で最優秀賞を受賞
https://www.qdlaser.com/
  
・セルスペクト
セルスペクトは、疾患分子センシングテクノロジーとIoTを融合させた、次世代の医療サービス「デジタルメディシン」を提案する医療機器メーカー。「COVID-19 Human IgM IgG ELISA キット(Nucleocapsid Protein)」で最優秀賞を受賞
https://www.cellspect.com/
  

家族介護のお悩みを解決するアプリ「CareWiz」の概要

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「CareWiz」公式サイトより

介護領域で最優秀賞を受賞した、エクサウィーズが提供する「CareWiz(ケアウィズ)」は動画で家庭介護のケア技術が学べるスマートフォン用アプリ(iPhone対応)。
知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法である「ユマニチュード」技法が動画で学べ、介護記録、電話相談の機能、AIを利活用して自治体のサポート情報の収集などが行える機能が、介護分野における課題解決への貢献性の高さ、ビジネスとしての波及効果の高さが高評価につながっています。
  
「ケアをする人/受ける人と共に歩んでいく」という意味合いが込められた「CaewWiz」。利用者は、ユマニチュードのケア技法を学べる解説動画の視聴機能、専門資格を持つユマニチュード認定インストラクターへの電話相談窓口、AIを利活用した検索による認知症関連サービスへのアクセス機能などの利用を通じて、家族介護における様々なサポートを受けることができます。
  
公式サイトによると、2020年7月末まで無償で提供中とのこと。有償かに関しての詳細は後日公表する予定としています。

ユニマチュードとは

CareWizの軸となる「ユマニチュード」。耳なじみのない方もいるでしょう。
ユマニチュード®️とは、1979年来の歴史を持つ、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法。体育学を専攻する二人のフランス人、Yves Gineste(イヴ・ジネスト)とRosette Marescotti(ロゼット・マレスコッティ)によって作り上げられました。
「ケアをする人とは」、「人とは何者か」と問う哲学と、その哲学に基づいた実践的なテクニックから成り立っています。

「ユマニチュード」が学べる参考動画:『今日からできる!優しさを伝えるケア技法』

  
▼関連リンク
SMBCスタートアップ支援プログラム
https://steams.in/4a0bafaf-88fb-11ea-b251-9fb3f19e99c2.html?utm_source=port
CareWiz https://carewiz.ai/
株式会社エクサウィザーズ https://exawizards.com/

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