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認知機能の課題を“抹茶”で解決!伊藤園が研究プロジェクト始動

認知機能の課題を“抹茶”で解決!伊藤園が研究プロジェクト始動 介護・福祉
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「抹茶」を通じて認知機能に関する課題解決に挑む「ITO EN MATCHA PROJECT」を伊藤園(東京都渋谷区)が始動しました。日本初(※1)となる“認知機能(※2)の精度を高める”機能性表示食品の製品開発など多角的な活動を目指します。プロジェクトの概要を紹介します。

※1:テアニンと茶カテキンを組み合わせた認知機能カテゴリーの機能性表示食品は伊藤園が日本初。(2020年伊藤園調べ)
※2:認知機能の一部である注意力・判断力

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20年にわたる研究から確認された「抹茶」の可能性を追求

伊藤園が始めるプロジェクト「ITO EN MATCHA PROJECT」は、抹茶の研究や活用を通じて認知機能に関する課題の解決につなげようというものです。

これまで20年にわたって「カテキン」の基礎研究をベースに、お茶の成分が脳機能に与える効果を科学的に証明する研究に取り組んできたなかで、抹茶に含まれる成分「テアニン」の脳神経保護作用や、抹茶の継続摂取により健常中高年者の認知機能の一部が改善することが確認されています。

そうしたことから、「抹茶」を活用し、認知機能に関する課題解決により一層貢献することを目指し、「ITO EN MATCHA PROJECT」を立ち上げたということです。
社内で横断的な組織を構築すると同時に、研究成果をもとにした製品開発、共同研究、地域社会・他企業との協働によるCSR活動などの多角的な事業を展開していくとしています。

認知機能の課題を“抹茶”で解決!伊藤園が研究プロジェクト始動

第1段製品の提供開始、企業や地域とのコラボで多角的な取り組みも

本プロジェクトの活動の第一弾として、機能性表示食品として日本初の“テアニン・茶カテキンの働きにより認知機能(注意力・判断力)の精度を高める”抹茶製品「お~いお茶 お抹茶」が12月にお目見えします。

研究活動では、総予算約2億円をかけた共同研究を島津製作所、筑波大学発ベンチャー企業MCBIの3社で進行中しており、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を対象にした臨床試験「抹茶の認知機能低下抑制効果を評価する試験」を2022年4月(予定)まで行うなど、抹茶のさらなる機能解明の取り組みが進んでいます。

本プロジェクトの抹茶製品に適した良質な原料を安定的に確保できる契約農家による栽培拡大を進め、日本の茶農業の持続的な発展に貢献する茶産地育成を進めています。

これら研究は、抹茶を使ったアレンジ飲料・料理情報をWEBサイトから発信したり、地域社会・他企業と協働して食による健康課題の解消に努めるなど活かしていくとしています。

「本プロジェクトは、製品化に留まることなく、食生活を中心に、運動、日常会話など広く推進していくことで、人生100年時代において予防と共生という観点から地域課題に積極的に取り組み、お客様の生活をより豊かにできる活動を展開してまいります。」
とコメントしています。

機能性表示食品「お~いお茶 お抹茶」
認知機能の課題を“抹茶”で解決!伊藤園が研究プロジェクト始動
毎日手軽に続けられる抹茶飲料とスティックタイプの抹茶。
独自の契約栽培の抹茶を使用し、「お抹茶」はまろやかな後味と余韻のある旨み、「お抹茶POWDER」は柔らかい香りと旨み、穏やかなほろ苦い仕上がり。
機能性関与成分として、摂取目安量1日2本あたりテアニン50.3mgと茶カテキン171mg配合されています。

「ITO EN MATCHA PROJECT」概要

認知機能の課題を“抹茶”で解決!伊藤園が研究プロジェクト始動

1.研究

●共同研究
当社と株式会社島津製作所、筑波大学発ベンチャーの株式会社MCBIの3社は共同で、2018年から認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を対象にした臨床試験「抹茶の認知機能低下抑制効果を評価する試験」を実施。抹茶摂取の介入前後において、被験者への各種認知機能検査、血中バイオマーカー測定、血中動態分析、脳イメージング(fNIRS, アミロイドPET)、睡眠調査など、これまでにない総合的な面からの解析を実施する世界で初めての研究です。

このほか他の研究機関との共同で、抹茶による認知機能改善の脳内メカニズム検証研究を開始しております。

●自社研究
伊藤園の研究開発部門「伊藤園中央研究所」において、お茶と認知機能に関する研究を2000年から開始。主に、お茶に含まれる成分「カテキン」や「テアニン」の健康性の解明に取り組んでいます。

2.製品・原料

●茶産地育成
茶産地育成事業を進め、栽培指導や情報提供により品質の高い茶葉の生産体制を構築。良質な原料を安定的に確保すると同時に、茶農家の持続的な発展を支援します。

3.社内の取組み

●認知症サポーター育成
社員を対象に、認知症について知識を身につけ患者や家族を支える「認知症サポーター」養成講座の受講機会を提供します。

●軽度認知障害のスクリーニング検査の受診補助
社員を対象に、軽度認知障害のスクリーニング検査の受診補助を実施。予防意識を高め、健康で末永く働ける環境づくりと早期発見・治療が実現する社会づくりに貢献します。

4.地域社会・他企業との協働

●栄養/食育
「抹茶を食卓に」をスローガンに、抹茶を使ったアレンジ飲料・料理のレシピを紹介。抹茶を食生活に取り入れることを提案します。また、運動による健康促進を図るとともに抹茶を囲んだコミュニケーション機会を創出します。

[次ページ]中高年男女 600人を対象とした認知機能に関する調査

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