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IoTの活用でケアの質向上を確認-パナソニックと宮崎で実証実験

IoTの活用でケアの質向上を確認-パナソニックと宮崎で実証実験 ICT・テクノロジー

パナソニックは、ICT・IoT・AI等のデジタル技術を用いて「デジタル・ケアマネジメント」を構築し、宮崎県都城市の協力下で効果検証を実施した結果、ケアマネジメントの質が向上する可能性が示されました。
  
効果検証は宮崎県都城市、一般社団法人宮崎県介護支援専門員協会 都城・北諸県支部(以下、都城市ケアマネ協会)、一般社団法人都城市北諸県郡医師会(以下、都城市医師会)と共同で、2019年10月より3か月間実施されたもの。
  
効果を検証した「デジタル・ケアマネジメント」は、ケアマネジャー(介護支援専門員)向けにケアプラン作成機能(※)とIoTモニタリング機能を持つソフトウェアで、従来のケアマネジメントを高齢者とその家族の視点からより良いものへ変えていくことを目指したものです。

 

今回の検証は、在宅高齢者向けのケアマネジメントの質向上を狙ったもので、都城市ケアマネ協会との連携から同市在住の要介護高齢者4名を対象に、ケアマネジャーの実際の業務にこれら機能を活用。
その結果、4つの事例のすべてで「本人状態が改善傾向」という評価が得られ、本人と家族のQOL(生活の質)向上にも効果があることが確認できたということです。
  
この結果で、自立支援/重度化防止に向けた適切なケアプランと、生活実態を正確に把握するIoTモニタリングを組み合わせることによって、ケアマネジメントの質が向上する可能性が示されたことになります。
  
(※)厚生労働省 老人保健健康増進等事業「適切なケアマネジメント手法の策定」の報告書に基づき独自に開発
  

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効果検証結果(ケアマネジメントの質向上に対する評価)

*1:自治体、ケアマネジャー職能団体および医師会が共同で、ICT・IoT・AIなどのデジタル技術を基盤とするケアマネジメントを実践し、その効果を確認した取組みとして(2020年3月26日、当社調べ)
*2:利用者および家族の「自立」と「QOL向上」を目指し、的確にニーズを捉えてサービス調整を行う総合的な援助、ソーシャルワーク
*3:看護師や社会福祉士などの国家資格をベースとした実務経験と試験・研修を修了し、各都道府県が認定する介護の専門職。ケアマネジメントのスペシャリストで、地域包括ケアシステムや医療介護連携の中核を担う
*4:厚生労働省 老人保健健康増進等事業「適切なケアマネジメント手法の策定」の報告書に基づき独自に開発
*5:地域の医療介護の専門職種代表者およびケアマネジャー(18名)による実証3か月後の状態に対する評価で、各項目に関して、「改善傾向」「維持傾向」「悪化傾向」「判断不可」の選択肢のうち、「改善傾向」を選択した人の割合
*6:「本人の状態」に関して、「体調管理面」「ADL(日常生活動作)/IADL(手段的日常生活動作)面」「疾患面」の3側面で評価した平均値
*7:「本人のQOL」に関して、意欲向上等の有無を評価した平均値
*8:「家族のQOL」に関して、負担軽減等の有無を評価した平均値
*9:健康な状態と要介護状態の中間に位置し、加齢により心身が老い衰えた状態
  
  

パナソニックでは今後について、
「本効果検証で得た実践的な知見を、パナソニックが進めているヘルスケア・プラットフォームの構築に活かし、高齢者とその家族のQOL向上につなげるとともに、医療費・介護給付費の適正化や医療介護連携の促進という地方自治体の抱える課題解決に役立ててまいります。」
と伝えています。

 

▼関連リンク
・パナソニック【動画】在宅高齢者向け「デジタル・ケアマネジメント」の実践事例~宮崎県都城市
https://channel.panasonic.com/jp/contents/28241/
・宮崎県 都城市
http://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/index.html
・宮崎県介護支援専門員協会
http://www.miyazaki-cma.org/
・都城市北諸県郡医師会
http://www.miyazaki.med.or.jp/miyakonojo/index.html

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