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40歳以上の53.4%が「フレイル」「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査

調査

40歳代以上を対象に「プレフレイル実態調査」を実施した新田ゼラチンが調査結果を公表。40歳以上の約1割が「フレイル」の基準に該当するなど判明した実態を考察し、フレイル予防への習慣化について言及しています。

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「フレイルの日」に予防プロジェクトを開始

新田ゼラチンはコラーゲンの“無限の可能性”を追求し、研究開発を続けてきた大手コラーゲン・ゼラチンメーカーとして製品やソリューションを食品や健康食品市場に提供しています。
「フレイルの日」である2月1日に、フレイルにならないための生き方を提案していく『フレイルFREE Project(ずっと私らしく、若々しく)』をスタートしたところ。適度な運動を採り入れてもらうための「フレイルFREEヨガ」、『フレイルFREE』な生活についてわかりやすくお伝えしていく「マンガ」などのコンテンツを特設サイトやSNSで発信していくものです。

40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査

「フレイルFree Project」開始にあわせ、1月31日に実施されたPRイベントの様子

40歳代~50歳代でもフレイルにあてはまるリスクあり

そんな新田ゼラチンがおこなった今回の調査は、2022年12月、全国の40歳以上の男女600人を対象に、「コロナ禍における健康・生活実態」「フレイル実態」を軸に調査したもの。
「フレイル実態」の調査結果を見ると、「フレイル」の認知度は11%と低く、「聞いたことはあるが意味は知らない」という人も18.5%、「知らない」という人の割合が圧倒していました。

その一方で、自覚症状から診断(※)した結果を見ると、フレイル基準に該当する人は9.6%、予備軍ともいえる「プレフレイル」に該当する人は43.8%と、過半数の人が基準に該当していることがわかりました。
年代別では、「フレイル」の自覚症状が最も多いのは40歳代(13.1%)、「プレフレイル」は50歳代(51.1%)となり、50歳代は「フレイル」の該当率を加えると61.4%の人が該当する結果となっています。

40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査

40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査

40歳~50歳代には縁遠い印象もありますが、実際はフレイル、プレフレイルにあてはまるのリスクがあることがうかがえます。

(※)改訂日本版フレイル基準:5つの評価基準のうち、3項目以上に該当=「フレイル」、1~2項目に該当=「プレフレイル」、いずれも該当しない「フレイルフリー」(健常)とする。フレイルの評価として、国際的によく用いられているFriedらのフレイルの評価基準をもとに、日本人高齢者に合った指標(1.体重減少、2.筋力低下、3.疲労感、4.歩行速度、5.身体活動)に修正し、2020年に改訂されたもの。
40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査

(以下、調査結果から抜粋)

「フレイル」が最も多かったのは「関西」。「フレイルフリー」が多いのは「九州・沖縄」

改訂日本版フレイル診断に基づいた自覚症状を地域別にみると、「フレイル」基準該当者が最も多いのは「関西」(11.2%)で、「中国・四国」(10.3%)と共に1割を超えています。「中国・四国」は「プレフレイル」が56.1%と最も多く、合わせて66.4%と約7割の人が「フレイル」または「プレフレイル」に該当する可能性があることが分かりました。

一方、「九州・沖縄」では「フレイルフリー」が51.3%と最も多く、「北海道+東北」でも50.3%で5割を超え、日本列島の北と南で、良好な健康状態の人が多いことが分かりました。

40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査

健康の秘訣⁉「フレイルフリー」の人は「運動」実施率が高く、「趣味や余暇の活動」にも積極的

自分自身の健康のために意識していることについて、「フレイル」「プレフレイル」「フレイルフリー」(自己申告)の3グループそれぞれの結果を比較したところ、全グループで最も意識されているのは「睡眠をしっかりとる」ことでした。「フレイル」(43.5%)の人よりも「プレフレイル」(54.5%)「フレイルフリー」(54.0%)で10ポイント以上多く、睡眠が心身の健康に影響する様子がうかがえます。
「フレイルフリー」の人の特徴をみると、「運動をする」(フレイル:14.0%、プレフレイル:22.5%、フレイルフリー:51.5%)割合が特に高く、「プレフレイル」とは29.0ポイント、「フレイル」とは37.5ポイントもの差が開いています。また、「趣味や余暇の活動を行う」(フレイル:15.5%、フレイルフリー:28.5%)でも「フレイルーフリー」は「フレイル」より13.0ポイント高く、運動や趣味の活動が心身の健康の秘訣であるといえそうです。「ストレスをためない」(48.5%)、「生活リズムを崩さない」(44.0%)ことを意識している人の割合も、「フレイルフリー」が3グループの中で最も多いことも分かりました。

40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査

抗加齢医学研究の第一人者に聞くフレイル予防(抜粋)
40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当―新田ゼラチン調査伊賀瀬 道也氏(いがせ みちや)
愛媛大学大学院 医学系研究科 抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授
愛媛大学医学部附属病院 抗加齢・予防医療センター長兼任
1964年、愛媛県生まれ。2006年、抗加齢センター(現・抗加齢・予防医療センター)を開設後、4,000人を超える患者に指導を続ける抗加齢医学研究のトップランナー。著書に『国立大学教授・医師が考案 自身の肥満体形を克服した『1分 ゆるジャンプ・ダイエット』、『 100歳まで生きるための習慣100選』など。
「食事・運動・睡眠」+「コミュニケーション」でフレイル予防。目標は「健康寿命を延伸させる」
「フレイル」予防のため、私自身が日常生活に取り入れていることは、毎日、早歩きで4,000歩以上歩くこと。またなるべく車を使わず、一つ先のバス停まで歩くようにしています。若い人の筋力はすぐに回復しますが、65歳以上の人が1日寝たきりで過ごすと、筋力を戻すのには1週間以上かかるといわれます。「家でじっとしていたい」と思う日でも、1日に1回は必ず外に出ることを体と心の健康のために続けてほしいです。

すべての調査結果はこちらから確認できます。
https://www.nitta-gelatin.co.jp/ja/news/news/news-20230203.html

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