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介護レクのデータをロボット開発に活かす―「TANO」が新事業

介護レクのデータをロボット開発に活かす―「TANO」が新事業 ICT・テクノロジー

TANOTECH(神奈川県平塚市)が介護現場の業務負担軽減を目的に開発した「非装着・非接触型の自立支援ツールTANO」を活用し、厚生労働省が推進する「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム構築事業」における実証事業を開始。その新たな取り組みに注目します。

 

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介護レクや体力測定の職員にかかる負担軽減へ

TANOTECHが開発した「TANO」は、介護施設にお世話になる方や障がい者施設に通う方に楽しく生きがいをもって自立支援を促進するシステム。
ゲーム性のある豊富なコンテンツで、200以上の施設が導入し介護レクリエーションやリハビリテーションに活用されていますが、利用者の動きはセンサーで測定することで身体への器具の装着が不要で、健常者だけでなく、麻痺がある方や車椅子の方など、老若男女問わず使用することができるのが特長です。

 

TANOTECHが新たに開始する実証事業は、介護現場でのレクリエーション業務や体力測定における職員の負担軽減を主とし、TANOの介護現場における有用性や新たなニーズ・課題を見いだしアップデートしていくことで、厚生労働省が推進する「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム構築事業」における介護ロボットの普及促進、技術向上に寄与していくことを目指すとしています。

介護レクのデータをロボット開発に活かす―「TANO」が新事業

実証実験は、SOMPOホールディングス(東京都新宿区)とSOMPOケア(東京都品川区)がプロデュースするリビングラボ「Future Care Lab in Japan」(東京都品川区)と連携して行っています。

リビングラボとは、実際の生活空間を再現し、利用者参加のもとに、新しい技術やサービスの開発を行うなど、介護現場のニーズを踏まえた介護ロボットの開発を促進するための機関。

厚生労働省の「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム」事業は、そうした地域における相談窓口の設置、介護ロボットの評価・効果検証を実施するリビングラボ(開発の促進機関)を含む関係機関のネットワークの形成、実証フィールドの整備などを行うことで、全国にプラットフォームを構築し、介護ロボットの開発・実証・普及の流れを加速化することを目指しています。

介護人材の不足が深刻な社会的課題となるなか、解決策となるのはICTや介護ロボットなどのテクノロジーの活用。高齢者の自立支援の促進、質の高い介護を実現に向けた大きな事業を支援するツールとして、TANOの貴重なデータは大いに役立ちそうです。

 

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