「50~79歳の男女600人に聞く、認知機能に関する意識調査」
「ITO EN MATCHA PROJECT」の始動にあたり、伊藤園では全国の50~79歳の中高年男女 600人を対象とした認知機能に関する調査を行っています。おもな結果は以下となっています。
多くの方が日常的に認知機能を気にしている
認知機能とは「記憶力」や「注意力」など、理解、判断、論理などに関わる人間の知的機能のことをいいます。改めて日々の生活のなかで気にしているそれぞれの知的機能について聞いてみたところ、すべての能力に対して 3 割以上の方が、日常的に気にしていることがわかりました。
コロナが「認知機能の低下に影響を及ぼす」と約3割が回答
新型コロナウイルス感染拡大(以下 新型コロナ)によって外出自粛など、これまでと違った行動や生活スタイルが求められます。こういった新型コロナの影響が、認知機能全体の低下に影響していると思うかと聞くと、約 3 割が「影響していると思う」(そう思う・ややそう思う計 27.8%)と答え、60 代女性(そう思う・ややそう思う計 37.0%)・70 代女性(そう思う・ややそう思う計 34.0%)は 3 人に 1 人が認知機能全体の低下に新型コロナの影響があると考えています。
「認知症」への不安は約 6 割、新型コロナによる「認知機能低下」への影響にも不安が
将来、自分が認知症になることへの不安について聞くと、全体の 6 割が「不安」(不安に感じる・やや不安に感じる計 60.5%)と回答。新型コロナが認知機能の低下に影響があると答えた人では 82.0%(不安に感じる・やや不安に感じる計)と、新型コロナが認知症への不安を高めていることがわかりました
認知機能に不安を抱えながら、半数以上が「何をしてよいかわからない」のが実態
中高年の約6割が将来の認知症に不安を感じている一方、認知機能の維持や予防するためにやっていることを聞くと、「現在やっていることがある」と答えたのは4人に1人(25.3%)で、半数は「この先やりたいと思っているが、何をしてよいかわからない」(52.0%)と答えました[図4]。将来の認知症への不安があり、認知機能の維持・予防のために何らかのケアを望んでいるものの、どうしていいいのかわからない、というのが中高年のリアル、と言えそうです。