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福工大が高齢者をコロナ「巣ごもり」から護る介護予防情報を発信

福工大が高齢者をコロナ「巣ごもり」から護る介護予防情報を発信 介護・福祉

新型コロナウイルス感染症の影響は、高齢者の方々の健康維持にも大きく関連しています。それは「巣ごもり」。特に集合型の介護予防教室が開けなくなっていることで、介護予防には大きな変化が求められています。
そうしたなか、「巣ごもり」状態に陥っている高齢者の方々に向け、福岡工業大学と篠栗町が中心となり、ご自宅での健康づくりに関するホームページやチラシを用い行動変容の促進につなげる情報発信「篠栗元気もん情報」がスタートされました。

福工大が高齢者をコロナ「巣ごもり」から護る介護予防情報を発信
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「巣ごもり」高齢者の行動変容を促進

「篠栗元気もん情報」は、2011年から「篠栗元気もん調査」に取り組んでいる福岡工業大学の社会環境学部・楢﨑兼司教授による監修のもと、身体活動、食事、口腔、睡眠といった健康に関する各分野の専門家による動画等のコンテンツを配信するもので、自宅でもできる「行動変容型」の介護予防を目指した情報発信を軸としています。
    
コンテンツは篠栗町のホームページ内に開設されています。

福工大が高齢者をコロナ「巣ごもり」から護る介護予防情報を発信
(篠栗町ホームページより)

  
「篠栗元気もん情報」のテーマ例
第1号:熱中症予防と新型コロナウイルス感染症予防
第2号:お家でスロージョギング&ターン
……など
  
この他にも、篠栗元気もん調査の研究結果から見えてきた高齢者のより実践的な介護予防の方法や音楽療法のコンテンツなど全15号の情報を配信する予定となっています。
  

「篠栗元気もん調査」とは?

情報発信の根幹となっている、福岡工業大学と篠栗町による「篠栗元気もん調査」とは何を調査しているものなのでしょうか。目的としていることは、“より良い介護予防事業を行なうための知見獲得”。2011年にベースライン調査を実施、町民2,629名の参加者の追跡調査を継続して、健康状態や生活習慣と要介護認定などヘルスアウトカムとの関連の調査を続けています。
  
・フレイル(介護一歩手前の状態)に高齢者が陥ることで要介護化のリスクが2倍になる
・1回あたりの継続時間が短くてもスキマ時間などを活用して中高強度の身体活動を毎日積み重ねれば要介護化のリスクが下がる
など、高齢者の方々の健康と介護予防に関する新しい知見の発信を続けています。

「フレイル」に陥ることで要介護化のリスクが2倍に
介護予防には1回あたり「10分未満」の運動も有効

  
生活機能低下を自覚していない、自覚はしているが改善に向けた関心がなかったり意欲が乏しい高齢者へのアプローチとして、行動変容の促進は大きな意味を持つものです。
できるという自信につながる自己効力感を生み出すためのアプローチやソーシャルサポート、コーチングなどいくつかの方法が考えられています。福岡工業大学と篠栗町の試みは行動変容を促進する新たなスタイルとして注目されます。

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