高齢者がひとりでも自宅で口腔機能トレーニングができるようになるAIロボット「ZUKKU for オーラルケア」が開発されました。口腔機能トレーニングの状況によって対話内容が変化するロボットとしては世界初(*)。このほど健康行動の習慣化が期待できる製品として「福岡ヘルス・ラボ」の第4期社会実験に採択されました。
(*)2021年ハタプロ調べ。
重要度が増す口腔機能トレーニングを支援
AIやIoTなど先端技術に強みを持つロボットベンチャー企業のハタプロ(京都府京都市)が開発したZUKKUは、安価で手軽に導入できるわずか10cmの手のひらサイズのフクロウ型AIロボット。性別や年齢、表情などを認識し、相手や時間帯に適した情報や広告を多言語で配信できることから、マーケティングや販促活動において効果が期待できると、多くの企業や公共機関から注目を集めています。
対話シナリオを用意することで独自対話サービスが構築可能になる「ドコモAIエージェントAPI™」との連携で、いろいろなシーンでの対話サービスを実現しています。
今回の「ZUKKU for オーラルケア」は、ハタプロとNTTドコモ九州支社(福岡県福岡市)と共同で開発されたもので、飛沫リスクが大きく介護施設で実施困難になっている口腔機能トレーニングをサポートするものです。
「口腔機能の向上が認知機能低下の予防に繋がる可能性が高い」ことが指摘されており、フレイル・認知症の予防につながる口腔機能の向上に向けた取組みはますます重要とされており、無人・非接触・自動で口腔機能トレーニングを可能にすることで、この社会課題の解決に期待されます。
福岡ヘルス・ラボが普及を後押し
ドコモのネットワーク内に設置したクラウド基盤「ドコモオープンイノベーションクラウド®」上で、RealNetworks,Inc.の高速・高精度なAI顔認証ソフトウェア「SAFR®(セイファー)」を活用しながら、AIが個人の状況に合わせてトレーニングメニューを提案、「ドコモAIエージェントAPI®」を活用することで、トレーニング中リアルタイムにフィードバックし、トレーニング効果を最大限に引き出します。
また、ロボットからの声がけにより興味関心を引く会話を進めることもでき、健康情報などのコンテンツ配信によって利用者の健康に関する知識量を向上させることで、日常生活でも自発的に自ら予防に取り組めるよう行動変容を促します。
採択された福岡ヘルス・ラボは、「楽しみながら」「自然に」健康づくりに取り組めること(健康行動の習慣化)が期待できる製品・サービスや仕組み(以下「プロダクト」)について、市民の参画を得ながらその効果を検証し、評価・認証することを通じて、事業者のプロダクトの普及の後押しを行います。
https://f-healthlab.jp/
本取り組みを通して、ハタプロ・ドコモは、
「福岡市をはじめ全国でのプロダクトの提供体制を築き、With/Afterコロナにおける市民の新たなニーズや社会課題の解決をめざしていきます。」
とコメントしています。