-2026.3.4発表-
プロダクト・ビジネスモデル・AIソリューション・クリエイティブ作品から最優秀・優秀賞と特別賞の受賞作品が決定しました。
「International KAiGO Festival 2026」内で授賞式
「KAiGO DESIGN AWARD」は一般社団法人KAiGO PRiDE(東京都渋谷区)が主催し、介護・ヘルスケア領域において社会課題の解決に寄与するプロダクト、ビジネスモデル、テクノロジー、クリエイティブ作品を発掘・表彰するアワードとして、2025年に「International KAiGO Festival」(2026年2月25日~27日 東京ビッグサイト)のプログラムとして初開催されました。
第2回となる今回はケアラーのためのシニアケア情報サイトMySCUE(イオンリテール株式会社)と共催に。
プロダクトデザイン〈ヘルスケア/介護〉、ビジネスアイデア、クリエイティブコンテンツ〈写真〉に、新たにAI部門を加えた全4部門でアイデアを募集、決勝では製品・サービスの体験展示とピッチコンテストを実施し、来場者による投票も審査に反映されました。

「International KAiGO Festival 2026」の様子
「KAiGO DESIGN AWARD 2026」各部門の最優秀賞
プロダクトデザイン部門 最優秀賞
ヘルスケア分野:WHILL株式会社『WHILL Model R』

歩行と乗車をシームレスに切り替える「歩行領域のモビリティ」。歩行モードでは 手押し車として、乗車モードでは電動車いすとして機能し、狭い屋内から屋外まで一台で対応。デザイン性の高い外観により「福祉機器」のイメージを脱却し、シニアの外出活動を拡げる新しい移動手段を提案しています。
ヘルスケア分野 優秀賞 株式会社 LeAILE『ケアエムショーツ』
介護現場で働く当事者が「仕方なく」着ていた介護ウェアを「選びたくなる」ものに変えるプロジェクト。下衣替わりにそのまま着用できる撥水・吸水素材を採用。介護を受ける側の尊厳を守りながら、ケアする側の負担も軽減
プロダクトデザイン部門 最優秀賞
介護分野:牛乳石鹼共進社株式会社『SUSUGU(ススグ)』

入浴が難しい要介護者でも、ベッド上や車いす上で洗髪できるポータブル洗髪デバイス。ミストブラシとミストシャンプーで皮脂汚れを浮かせ、髪をかき分けて頭皮に水分を届け、タオルで拭き取って仕上げます。災害時や避難所の衛生管理にも役立ち、携行性と清潔を両立し、ケアする側の負担軽減につながります。
服を着たまま使える設計は、身体的な負担だけでなく心理的なハードルも取り除いた
介護分野 優秀賞 こうのふく『キルキセキ』
障害に関係なく着られる、体型や障害特性に応じてカスタムオーダー。座位のまま着脱できるパンツや、片手で着脫できるシャツなど、機能性とデザイン性を両立。「自分で選んだ服を着る」という当たり前の喜びを届ける
ビジネスアイデア部門 最優秀賞
和厨房株式会社『テーブルコーデ』

高齢者福祉施設専用の磁器食器レンタルサービス。食器の購入・管理・廃棄に伴う施設側の負担を解消しながら、美しい磁器の食器で「食べる喜び」を守るビジネスモデルです。独自のセラミック技術を活かした専用食器を開発。近畿2府4県を中心に継続契約率92%を記録し、全国展開を見据えています。
高齢で食が細くなりがちな中、器の力で食欲や楽しみを引き出そうとする視点が素晴らしい
優秀賞 エルアップシステム株式会社『つまモーネ』
居宅で暮らす高齢者の体調変化を早期に察知する見守りシステム。センサーで収集した筋力データなどを分析し、ヘルパーが訪問しない時間帯の異変も検知。ヘルパーの主観だけに頼らない科学的な介護を可能に
AI部門 最優秀賞
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社
『NICOBO(ニコボ)』

豊橋技術科学大学の「弱いロボット」理論に基づくコミュニケーションロボット。完璧にタスクをこなすのではなく、時に失敗し、時に甘えることで人の「世話をしたい」気持ちを引き出します。介護現場での実証では、利用者の笑顔や発話が増える効果が確認されており、AIテクノロジーを「人とのつながり」に活かす新しいアプローチです。
精神的なパートナーとしての役割を担うこの存在は、これからのテクノロジーの未来像の一つを示している
優秀賞 株式会社最中屋『ミタスト for Care Plan』
ケアマネジャーが作成するケアプランの質をAIで底上げするホワイトボックス型ソリューション。介護保険制度の実地調査で指摘される「計画の形骸化」を防ぎ、利用者一人ひとりに合った科学的な介護と現場DXの統合を目指す
クリエイティブコンテンツ(写真) 最優秀賞
戸谷 良和『幸せな一日』

【制作者コメント】老々介護者が土手に彼岸花がいっぱい咲く道をのんびり散歩するある晴れた一日でした。
ケアとは「支えること」ではなく「一緒に風景の中に立つこと」なのだと感じました。五感で感じるケアの本質を、静かに、しかし力強く伝える作品
優秀賞 橘田 龍馬『共に歩んできた愛の絆』
【制作者コメント】楽しそうに笑っていた奥様の肩に、旦那様がスッと手を置いた瞬間、共に歩んできた過去を思い出して涙が溢れました。この写真が、これからのカメラマン人生を『シニア撮影』に捧げると決意させてくれました。
特別賞
スタートアップ特別賞:レンタル孫 代表 集 孝博
「誰もが誰かの孫になれる」をコンセプトに、若者が高齢者の自宅を訪問し、会話や外出の付き添い、スマホの使い方支援などを行う訪問支援サービス。世代間交流が新しい社会インフラとなる可能性が評価されました。
特別賞
MySCUE大賞:つまモーネ(エルアップシステム株式会社)
イオンリテールが展開するMySCUEにおける流通ポテンシャルが評価され、ビジネスアイデア部門優秀賞と同時受賞
「介護という言葉の先にあるのは、人が最後までその人らしく楽しく生きられるかという問いです。KAiGO DESIGN AWARDは、その問いに製品やサービス、テクノロジー、表現の力で応えようとするすべての挑戦者を称える場です。届ける側と使う側が同じ目線で審査に加わり、全国の地方予選を経てこの舞台に立った一つひとつのエントリーが、介護を業界の内側だけに閉じず、新たな経済と共感の接点へと押し広げてくれました。制度や仕組みだけでは人は動きません。現場の切実な声から生まれた挑戦が、高齢化を負担ではなく可能性へと転換し、ポジティブ・ライフの選択肢を社会に増やしていく。このアワードがその起点であり続けられるよう、これからも取り組んでまいります」
「International KAiGO Festival」は、介護を中心に人々のポジティブ・ライフを創出するプレイヤーたちが集い、経済・社会を結ぶ新しいエコシステムを共創するプラットフォーム。スタートアップ、企業、投資家、政策立案者、そして現場の介護職が集い、KAiGOプレナーシップ(介護から未来を切り拓く起業家精神)のもとに新しい発想を社会実装へとつなげます。
KAiGOから世界へ。ここで得られる出会いと学びが、日本と世界の未来を動かす答えと機会を生み出します。









移動を“支援”ではなく“自由”に変えたプロダクト。「自分らしく生きる力」を取り戻すデザイン