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フレイル検知に電力データ活用―長野県松本市で実証実験

介護・福祉

フレイル予防の積極推進を掲げる松本市が、家庭で消費する電力使用データとAIを活用したフレイル検知の実証実験を開始。市民の健康増進を図りながら医療費や介護給付費の抑制を目指します。

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フレイル検知技術で実績ある企業と提携

2013年に健康寿命延伸都市宣言し、市民一人ひとりの命と暮らしを尊重するまちづくりを進めている松本市。2021年に策定した「第11次基本計画」でも、データに基づいた健康づくりやフレイル予防の推進を掲げています。

このほど和田・新村・波田・梓川・安曇・奈川の6地区を「フレイル予防モデル地区」に指定し、国の実証への参加や医療と連携するなど、積極的なフレイル予防を進めています。

健康な状態と要介護の中間の状態となるフレイルは、なにより早期発見が重要になります。それには高齢者との接触を続けることが必要になってきますが、昨今のコロナ禍では本来おこなうべき職員による訪問やフレイル予防講座などといった高齢者との接触維持が難しくなり、フレイルの網羅的な把握や予防改善の働きかけが困難になっています。

今回の試みはそうした状況を改善するもので、中部電力(愛知県名古屋市)、ネコリコ(東京都千代田区)、JDSC(東京都文京区)の3社と電力使用実績データを活用したフレイル検知の実証実施に関する協定を結び、実証をおこなうものです。
三重県東員町などで培った3社の電力データとAIによるフレイル検知技術を活用します。

 

フレイル早期発見と予防改善活動の業務改革を目指す

フレイル予防モデルの6地区から実証への参加に同意された高齢者100世帯を対象に、自宅の電力データをAIで分析してフレイルと推定される高齢者を抽出していきます。その結果を松本市に連携することで、フレイルを早期に発見して適切な予防改善活動につなげていくとしています。

フレイル検知に電力データ活用―長野県松本市で実証実験

実証イメージ

 

参画各社の役割は以下となっています。

  • 松本市:実証にあたっての住民説明、モニター募集、市民サービスへの活用検討
  • 中部電力株式会社:実証の推進に向けたプロジェクトマネジメント
  • 合同会社ネコリコ:実証で使用する電力データの収集からフレイルリスクを可視化するシステムの提供
  • 株式会社JDSC:電力データを解析してフレイルを検知するAI技術の提供

・関連リンク
プレスリリースの詳細(ネコリコ ホームページ)
https://www.necolico.co.jp/news/2022/04/22/release/post-1714/

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