日々の健康や地域との繋がりをスマホからサポートする“ワイモバイル”の取り組み「健康にスマ歩!」を開始したソフトバンクが、1000人の60歳以上シニアに健康意識を徹底調査。
ワイモバイルで60歳以上の健康維持活動をサポート
ソフトバンク“ワイモバイル”はシニアが直面する社会問題の解決を目指し、「健康にスマ歩!」というスローガンを掲げ、60歳以上の健康維持活動をサポートするアクティベーション施策への取り組みを始めています。
コロナ禍において外出機会が減り、それに伴い運動の機会が減ったことで病気ではないけれども年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、フレイル状態(要介護状態と健康の間に位置して、身体や認知機能が低下した虚弱状態)に陥るリスクが高まっているシニア層が増加しています。
今回の調査は、コロナ禍においてどのようなライフスタイルを過ごしていた人が健康状態を維持し、逆にどのようなライフスタイルを過ごしていた人が「フレイルリスクが高い状態」となっているのか、60歳以上のシニア1000名を対象に健康チェックとライフスタイルに関するアンケートを実施したものです。
(以下ソフトバンク2023年3月9日付プレスリリースより抜粋)
調査結果サマリー
■フレイルリスクが低いシニアに比べ、フレイルリスクが高いシニアは「日常的な楽しみがない」と感じている、その数は約5倍以上にのぼることが判明
■フレイルリスクが高いシニアの約半数が、家族以外の知人と1カ月以上も会わない生活を送っていることが判明
■フレイルリスクが高いシニアの約4人に1人以上が、「外出するのが億劫で、必要最低限しか出かけない」生活を送っている
■フレイルリスクの高いシニアの3人に1人以上がアフターコロナに近づきつつある中「特にない・やりたいことがわからない」と回答
「シニア世代の健康に関する調査」結果
「イレブンチェック」による対象者グルーピング
身体的・精神的・社会的の3つの面を評価できる11項目
①マイナス回答0~3 ②マイナス回答4~5 ③マイナス回答6~11
※①は健康、③はフレイルリスクが高い状態
互いの層でコロナ禍におけるライフスタイルはどのような違いがあったのかを検証。
【イレブンチェック 引用元】東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢 「フレイル予防ハンドブック」より引用
60歳以上の6割近くが「フレイルリスクが比較的高い傾向にある」ことが判明
また、運動不足だけがフレイルリスクを高めるのではなく、「コミュニケーション量の低下」や「意欲の低下」も大きくフレイルリスクに影響していることも明らかに。
回答者全体の31.7%が「フレイルリスクが高い状態」、全体の26.1%が「中程度のリスクを抱えている状態」という結果となり、計6割近くがフレイルリスクが比較的高い傾向にあることがわかりました。
また「フレイルリスクが高い状態」にあるシニアを年齢/性別で分析すると、特に60代の男性がフレイルリスクが高い傾向にあることがわかりました。
フレイルリスクが低いシニアに比べ、フレイルリスクが高いシニアは「日常的な楽しみがない」と感じている、その数は約5倍以上にのぼることが判明
「日常的な楽しみと思うもの」についてアンケートを行ったところ、フレイルリスクの高いシニアのうち約16%が「特にない」と回答。フレイルリスクが低いシニアの結果と比べると、比率として約5倍ほどの大きな差が出ていることが分かりました。
またフレイルリスクの低いシニアの共通点として、「友人と会話」などのコミュニケーション機会や、「スポーツ」「食品日用品以外の買い物」といった外出機会を、フレイルリスクの高いシニアよりも多く【日常的な楽しみ】として捉えている傾向があることがわかりました。
コミュニケーション機会が少ないほど、フレイルリスクが高まる傾向がある
フレイルリスクが高いシニアの約半数(48.9%)が、家族以外の知人と1カ月以上も会わない生活を送っていることが判明
フレイルリスクの低いシニアの3人に1人が「週に3回以上家族以外の知人と会っている」ことと比較すると、家族外との交流頻度に大きな違いがあることがわかります。
「現在参加しているもの」について、フレイルリスクの高いシニアの中で「ボランティアなどの地域交流の場」や「趣味やスポーツで繋がるコミュニティ」へ参加している方の割合は、フレイルリスクの低いシニアの3分の1程度であることがわかりました。
外出頻度が少ない方ほど、フレイルリスクが高まる傾向がある
フレイルリスクが高いシニアの約4人に1人以上が、「外出するのが億劫で、必要最低限しか出かけない」生活を送っている
「外出について」のアンケート結果をみると、フレイルリスクの高いシニアはフレイルリスクの低いシニアに比べて用事を作った上での外出機会が圧倒的に少なく、外出に対してのモチベーションも格段と低くなっている傾向があることがわかります。
「家族以外の知人の会う頻度」など、コミュニケーションの機会が少ないことで、外出への意向も下がり、必要最低限しか出かけない生活を送ってしまっていることが、結果的にフレイルリスクを高めることにも繋がっていると考えられます。
フレイルリスクの高いシニアは、「楽しみを見つける意欲」がなくなっている傾向がある
フレイルリスクの低いシニアの約半数が「やることがたくさんあって充実している」一方、フレイルリスクの高いシニアの3人に1人が「億劫だったり面倒くさいと感じることが多い」
「最近の気分について」のアンケート結果をみると、フレイルリスクの低いシニアの中で「何かしようと思っても中々動き出せない」「億劫だったり、面倒くさいと感じることが多い」「気力がわかない」と回答しているのは20人に1人程度であり、フレイルリスクのレベルによってメンタル面においても大きな違いが出ていることが見受けられます。
フレイルリスクの高いシニアの3人に1人以上がアフターコロナに近づきつつある中「特にない・やりたいことがわからない」と回答
フレイルリスクの高低に関わらず、「国内旅行」についてはどちらも半数近くが意欲を示しており、フレイルリスクが低いシニアはその他に「友人や家族との食事会」や「コンサートや美術館に行く」ことにも高い意欲を示している傾向があることがわかります。
一方で、フレイルリスクの高いシニアの3人に1人以上がアフターコロナが近づきつつある中「特にない・やりたいことがわからない」と回答。外出することに「億劫さ」を感じているシニアが多いという結果も出ていましたが、そのような気分を抱え続けることによって、アフターコロナ以降への楽しみを見つける意欲が湧かなくなってしまっていることが考えられます。
フレイルリスクが低いシニアのライフスタイルは「楽しみを自主的に見つけていく意欲」が高い傾向がある
フレイルリスクの低いシニアの5人に1人が「近所に友達がいて一緒に遊ぶことが多い」と回答した一方、フレイルリスクの高いシニアでは20人に1人程度と、比率として大きな差が出ていることが判明。
またフレイルリスクの低いシニアの共通点として「毎日欠かさず行っている日課がある」「日頃スマホを使って調べ物や連絡を取り合っている」「電話やインターネットSNSでやり取りしている友人がいる」というライフスタイルを過ごしていることが見受けられました。
このようにフレイルリスクの高いシニアが日常に「億劫さ」や「面倒」を感じている傾向がある一方で、フレイルリスクの低いシニアは自主的に友人との交流機会を創り、継続して行っていることがあり、様々なことに興味関心を抱いているといった「日常に楽しみを自主的に見つけていく意欲」が高いライフスタイルを送っていることがわかりました。
フレイルリスクが高いシニアの傾向として「運動不足」だけではなく、「交流機会や外出頻度が少なくなっていき、その結果様々なことへの意欲が薄れてしまっている」という課題もあることが調査によって明らかになりました。そのような方々にただ「歩きましょう」と伝えても、前提として外出する意欲を失ってしまっているため、フレイルリスクの高い状態からなかなか脱せないことが予想されます。意欲を失ってしまった方々の意欲を取り戻したり、継続して外出・運動したくなるような仕掛けを、各々に任せるのではなく外部からサポートすることが、今後のフレイル対策に必要になってくると考えられます。
フレイル対策に配慮したかんたんスマホ3
https://www.ymobile.jp/lineup/kantan3/