身体機能の低下や転倒の経験などから歩くことに不安を感じ始めた高齢者に対し、安全で効果的な歩行運動を提供する歩行トレーニングロボットをパナソニックが提供を開始。AIが歩行を分析し一人ひとりに合わせた歩行運動を提供するという、最新のテクノロジーが駆使された新たな歩行支援サービスのメリットを取り上げます。
ロボットの量産化を確立しサービス提供を実現
今回パナソニックが開始した「歩行トレーニング支援サービス」は、AIが備わる歩行トレーニングロボット「Walk training robo」を用い、利用者ひとりひとりのトレーニングデータを自動で計測・管理しながら、最適なトレーニングメニューをアウトプットするというもの。
高齢化社会において介護から介護予防を重視した施策への転換が進むなか、まさに“歩くこと”が介護予防の第一歩。そうした傾向を見据え、パナソニックでは2015年からAIを使った歩行トレーニングロボットを開発し、介護施設、病院での実証実験を続けてきていました。
本サービスの開始は、歩行トレーニングロボットの量産モデルの確立を受けたもので、介護事業者や病院向けに継続的な歩行トレーニングをサポートしていくサービスとなります。
ロボットを押しながら歩くトレーニング法。ひとりひとりの歩行能力に見合ったトレーニングメニューが提供できることで、歩行能力の維持・改善が可能になるだけでなく、トレーニング結果が自動で計測・記録されるため、施設スタッフの管理業務の負担も軽減されます。
さらに、モチベーションの向上などメンタル面での効果も期待されています。
パナソニックでは、
「高齢者の運動に向き合う気持ちや、効果が見えないことによる不安を解消するため、AIが歩行分析を行い、身体機能の変化を分かり易く可視化する技術を搭載しました。さらに、簡単に使えて、歩きたくなるデザインで、トレーニングを楽しく続けられます。
今後は、本サービスを広く展開し、「いつまでも自分の力で歩きたい」という想いを支え、高齢者がいきいきと過ごすための取り組みを強化していきます。」
としています。
▼関連リンク
パナソニック 施設向け「歩行トレーニングロボット」
https://tech.panasonic.com/jp/walk_training