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予防医療の重要性を9割超が認識-介護経験者が回答

予防医療の重要性を9割超が認識-介護経験者が回答 調査

過去に“要介護1~5”の親族などを介護した経験のある男女を対象に「介護経験を踏まえた予防医療の重要性」に関する調査をスマートスキャンが実施。「人間ドッグの受診」「適度な運動」などに要介護者となるリスク軽減対策として認識していることがわかりました。

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介護経験ある1000人超が回答、介護時間・費用は想定以上に負担に

調査を行ったスマートスキャン(東京都中央区)は、受付から終了まで30分で完了する「スマート脳ドッグ」サービスの実施など、“病気にならない世界”の実現に向け、だれもが気軽に受診できる画像診断の環境づくりを進めています。

今回の「介護経験を踏まえた予防医療の重要性」調査は、過去に“要介護1~5”の親族などを介護した経験のある男女1,024人を対象に実施したものです。

自身が介護する側になる前に想定していた介護に要する期間、費用感について、「全く想定していなかった」とする回答がいずれも30%相当あり、実際介護者となったことによる負担は、時間的にも費用的にもかなり大きなものになったことがうかがえます。

そうした経験もあり予防医療に関する回答からは、病気になる前からの対策“予防医療”を重視し、生活習慣の見直し、脳ドック・人間ドックを受診するなどの対策を考えている人が多いことが見えてきました。

こうした結果を受け、同社では次のようにコメントしています。

厚生労働省が公表した「2019年 国民生活基礎調査の概況 Ⅳ介護の状況」では、『脳血管疾患(脳卒中)』が要介護となった原因の第2位となっており、また、第1位の『認知症』も、脳が関係している症状です。
予防医療の観点からみても、脳ドックはとても大きな役割を担います。
人生100年時代、ご自身もご家族も健康で活躍していくためにも、年齢に関係なく脳ドックを受診し、予防医療を実践していくことが大切なのではないでしょうか。

調査結果は以下です。
(スマートスキャン株式会社 2022年1月31日プレスリリースより)

調査概要:「介護経験を踏まえた予防医療の重要性」に関する調査
【調査期間】2022年1月18日(火)~2022年1月19日(水)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,024人
【調査対象】過去に“要介護1~5”の親族などを介護した経験のある男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

介護経験から日ごろのリスク軽減の必要性を認識

要介護者との関係・最終的な要介護認定レベルについて

今回の調査にご協力いただいた1,024人の方と要介護者との関係 *複数回答可
『自身の母(50.1%)』『自身の父(32.1%)』『自身の祖母(13.1%)』『配偶者の母(9.8%)』『配偶者の父(6.8%)』『自身の祖父(6.6%)』『自身の兄弟・姉妹(1.9%)』『自身の子(1.4%)』『配偶者の祖母(1.1%)』『配偶者の兄弟・姉妹(0.7%)』『配偶者の祖父(0.4%)』『その他(2.8%)』

要介護者の最終的な要介護認定レベル
『要介護3(25.7%)』『要介護5(23.0%)』『要介護4(21.3%)』『要介護2(19.9%)』『要介護1(10.2%)』
*複数の方の介護経験がある方は、最も認定レベルが高かった要介護者について回答

【介護者の実情】何歳の頃にどんな介護をしていた?

「介護者となったのは何歳頃でしたか?」
『50歳~59歳(27.5%)』『40歳~49歳(24.8%)』『30歳~39歳(17.6%)』『20歳~29歳(11.1%)』『65歳以降(8.6%)』『60歳~64歳(7.8%)』『20歳未満(2.6%)』という結果となり、半数以上が働き盛りの40代~50代で介護者となった一方で、自身も高齢者となってから介護を経験された方もいることがわかりました。

「どのような方(要介護者)の介護をしていましたか?(複数回答可)」
『認知症(アルツハイマー型認知症など)(45.9%)』が最多となり、以降『高齢による衰弱(老衰)(25.2%)』『脳血管疾患(脳卒中など)(18.7%)』『骨折・転倒(12.3%)』『悪性新生物(がんなど)(10.6%)』と続きました。

予防医療の重要性を9割超が認識-介護経験者が回答

脳に関することがきっかけで要介護者となった方が6割を超え、悪性新生物(がん)や心疾患を大幅に上回っている実態が浮き彫りとなりました。

以降の結果
『心疾患(心臓病)(8.5%)』『糖尿病(8.4%)』『パーキンソン病(6.8%)』『関節疾患(リウマチなど)(6.5%)』『呼吸器疾患(肺気腫・肺炎など)(4.5%)』『視覚・聴覚障害(3.6%)』『脊髄損傷(1.8%)』

【介護者の実情】介護にかかった時間と費用

「介護していた時間は1日あたりどれくらいでしたか?」
(※複数の方の介護をされていた方は、最も時間を費やした要介護者の介護についてお答えください)
『3時間未満(48.1%)』が最多となり、以降『3時間以上6時間未満(25.1%)』『6時間以上9時間未満(11.9%)』『15時間以上(6.2%)』『9時間以上12時間未満(5.7%)』『12時間以上15時間未満(3.0%)』と続きました。

「介護は何年間続きましたか?」
(※複数の方の介護をされていた方は、最も長く続いた要介護者の介護についてお答えください)
『1年以上5年未満(45.6%)』が最多。以降『5年以上10年未満(22.3%)』『1年未満(20.9%)』『10年以上15年未満(7.3%)』『15年以上20年未満(2.6%)』『20年以上(1.3%)』と続く結果となりました。〈図2-1〉

6時間以上を介護に費やした方が約4人に1人、また、介護に携わる期間が5年以上続いた方も約3人に1人と、長時間・長期間の介護を経験された方が多いことがわかりました。

「介護にかかった費用は累計でどれくらいでしたか?」
(※公的介護保険の支給額を除く。複数の方の介護をされていた方は、最も費用のかかった要介護者の介護費用についてお答えください)
『100万円未満(37.8%)』が最多となり、以降『100万円以上200万円未満(18.3%)』『200万円以上300万円未満(12.1%)』『300万円以上400万円未満(9.2%)』『400万円以上500万円未満(7.9%)』と続きました。〈図2-2〉

予防医療の重要性を9割超が認識-介護経験者が回答

公的介護保険を除いても、100万円以上の介護費用がかかった方が6割以上にのぼり、介護は時間的負担だけでなく、経済的負担も大きい様子がうかがえます。

以降の結果
『500万円以上600万円未満(5.1%)』『1,000万円以上(3.8%)』『600万円以上700万円未満(2.0%)』『700万円以上800万円未満(1.7%)』『800万円以上900万円未満(1.2%)』『900万円以上1,000万円未満(0.9%)』

【介護者の理想】介護にかかる時間と費用をどの程度抑えたかった?

「介護者になる前にご自身が想定していた、介護のおおよその期間を教えてください」
『1年以上5年未満(31.3%)』が最多。以降『全く想定していなかった(29.5%)』『5年以上10年未満(20.1%)』『1年未満(7.9%)』『10年以上15年未満(7.0%)』『15年以上20年未満(2.7%)』『20年以上(1.5%)』と続く結果となりました。

「介護者になる前にご自身が想定していた、介護のおおよその費用を教えてください」
『全く想定していなかった(30.8%)』が最多。以降『100万円未満(19.0%)』『100万円以上200万円未満(14.7%)』『200万円以上300万円未満(12.0%)』『400万円以上500万円未満(7.4%)』と続きました。

予防医療の重要性を9割超が認識-介護経験者が回答

期間・費用ともに『全く想定していなかった』という方が約3割にのぼることから、ご自身が介護者となることを想定していなかった方は多い様子がうかがえます。
特に費用については、いざ介護者となった場合の費用負担は想定外の大きさと言えます。

以降の結果
『300万円以上400万円未満(6.5%)』『500万円以上600万円未満(3.9%)』『600万円以上700万円未満(1.7%)』『1,000万円以上(1.5%)』『700万円以上800万円未満(1.3%)』『800万円以上900万円未満(0.6%)』『900万円以上1,000万円未満(0.6%)』

「ご自身が想定していた介護の期間と費用に近づけるために、しておきたかった予防策や対応策はありますか?(複数回答可)」
※介護者・要介護者双方で行うこと
『適度な運動(40.7%)』が最多となり、以降『規則正しい生活(34.1%)』『介護費用の貯金(31.7%)』『食生活の見直し(27.5%)』『介護の知識を身に付けておく(27.2%)』と続きました。〈図4〉

予防医療の重要性を9割超が認識-介護経験者が回答

生活習慣の改善や、費用を貯金しておくなどの予防策とともに、介護の知識を得ておくなど、介護者となった際のことを考慮し、対応策を講じておく必要があります。

以降の結果
『介護についての話し合い(25.5%)』『定期的な脳ドックの受診(17.4%)』『定期的な人間ドックの受診(16.8%)』『積極的な社会参加(15.3%)』『年2回以上の健診(特定健診)の受診(14.9%)』『介護のロードマップの組み立て(12.9%)』『定期的ながん検診の受診(10.6%)』

【要介護者となるリスク低減のために】病気になる前からの対策が重要

「ご自身が要介護者となるリスクを減らすために、実施しておきたい(している)対策はありますか?(複数回答可)」
『脳ドック・人間ドックの受診(さまざまな疾患の予防、早期発見・早期治療のため)(62.0%)』が最多となり、以降『適度な運動(60.3%)』『規則正しい生活(54.6%)』『栄養バランスを考えた食生活(50.7%)』と続きました。

脳ドック・人間ドックの受診、生活習慣の適正化など、“予防医療”という観点での対策を重視している方が多い傾向がみられました。

以降の結果
『がん検診の受診(がんの早期発見・早期治療のため)(26.5%)』
『年2回以上の健診(特定健診)の受診(生活習慣病の予防、早期発見・早期治療のため)(26.3%)』
『積極的な社会参加(18.0%)』
『特に実施しておきたい(している)対策はない(7.5%)』

「病気になる前の対策が、プレ介護者(介護者予備軍の方)にとって重要であると思いますか?」
9割以上の方が『とてもそう思う(53.6%)』『ややそう思う(40.7%)』と回答しました。

予防医療の重要性を9割超が認識-介護経験者が回答

スマートスキャン株式会社
https://smartscan.co.jp/

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