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2025年に65歳以上の人口の割合が全人口の20%以上、介護サービス市場規模は2,000億台湾ドル(約7,186億円※)を超える―。このほどワイズコンサルティンググループ(本社:中華民国台北市)のワイズリサーチが市場規模の調査結果を発表しました。ここでは、調査結果のサマリーを取り上げます。
※日本円のレートは2020年7月28日現在
65歳以上の高齢者人口率が2025年に20%超え
台湾は、65歳以上の高齢者の人口が2025年には全人口の20%を超え、超高齢社会に突入。一方で、生産年齢者(15~64歳)が高齢者を支える指標となる潜在扶養指数は低下傾向となり、2025年は生産年齢者3.4人に1人の高齢者を支えるようになると予測。その負担は年々重くなり、さらに10年後の2035年は2.3人に1人、2045年には1.7人に1人と低下する予測結果となっています。
※潜在扶養指数の計算方式は、15~64歳の人口÷65歳以上人口
長期介護サービス予算は年10%前後で増加中
長期介護サービスの予算計画では、2025年は625億台湾ドルとされています。
台湾では2007年には高齢者ケアを目的とした政策「長期介護10年計画」がスタートしていますが、そこで表面化した「財源不足/ケアスタッフ不足/対象者の制限/サービス不足」といった課題に対し「長期照顧服務法」(和訳:長期介護サービス法)を2017年から開始いており、以下の拡充を図ています。
・対象者範囲の拡大、
・サービス種類の拡大、
・地域密着の介護サービス体系 の充実を図る。
外国人介護労働者による家庭介護が主流に
台湾では、「親を施設に預けるのは親不孝だという固定概念が残っている」ということで、介護施設の入居費用の高額さもあり在宅で介護するスタイルが主流となっています。台湾人の介護労働者を雇用するケースは少なく、特に東南アジア籍の外国人介護労働者を雇用するスタイルが多くなっています。
【調査概要】
調査名:台湾における介護市場調査
調査時期:2020年1月〜3月
調査内容:
●台湾介護市場の現状と今後
・台湾介護業界の政府政策と現状
・台湾介護業界の市場規模
・台湾の少子高齢化問題の現状と今後
●台湾介護用品の市場と動向
・介護用品の市場規模と詳細
・介護用品の主要参入企業
・介護用品の購買分析
▼関連リンク
詳細・サンプル
https://www.ys-consulting.com.tw/research/salesreport/68.html