2月1日「フレイルの日」に合わせ公表された50歳代以上の男女を対象とした調査結果で、「言葉すら知らない」人を含めフレイルに対する認知度が低いことがわかりました。食生活の課題とともに現状を考察します。
食意識は高いものの、フレイルの認知・理解は不足
2(ふ)、0(れ)、1(い)の語呂合わせから制定された2月1日の「フレイルの日」。
人は年を重ねると、心身脳の機能が少しずつ弱くなり、病気にならないまでも手助けや介護が必要となってきます。 こうした心と体の働きが弱くなってきた状態が「フレイル(虚弱)」と呼ばれますが、その予防には「栄養」「身体活動」「社会参加」を意識した生活を送ることが重要とされます。
今回の食意識調査をおこなったのは、シニア世代のウェルビーイングを実現する孫世代の相棒サービス「もっとメイト」を運営するMIHARU(東京都渋谷区)と、ダイエットやボディメイクを食でサポートする「マッスルデリ」を提供するMuscle Deli(東京都渋谷区)。
調査結果から、7割が健康に気を付けた食事を心がけている一方で、フレイルを理解している人は4割程度にとどまるなど現状が判明しています。
結果を受けてMIHARUは「シニア世代のライフパートナーとして、フレイル予防に関しての詳しい知見を生かし、フレイル予防につながる提案とともに、健康的な食生活の提案についてもより一層強化したい」としています。
食生活についての意識・動向調査アンケート結果
「フレイル」を正しく知っている人は40.6%、言葉の意味を理解している人ほどタンパク質を摂取している傾向に
「フレイルという言葉や内容を知っていますか?」という問いに対し、「言葉も内容も知らない」と答えた人が40.6%で最も多く、次いで「言葉も内容も知っている」と答えた人は39.6%、「言葉だけ知っている」は19.8%となりました。
-言葉も内容も知らない:40.6%
-言葉も内容も知っている:39.6%
-言葉だけ知っている:19.6%
さらに、「食事からタンパク質を意識的に摂っていますか?」という問いに対しては、「フレイルという言葉も内容も知っている」と回答した92.9%が「はい」と答えた一方で、「フレイルという言葉も内容も知らない」と回答した人は「いいえ」が27.9%と、言葉の意味を正しく理解していない人ほど食事にタンパク質を摂りいれていないことが分かりました。
一人暮らしの割合は38.7%、配偶者と二人世帯が30.2%
同アンケートでは、シニア世代の生活の実態についても調査しました。
106件の回答のうち、「一人暮らし」と回答した人が38.7%と最も多く、続いて「配偶者と二人世帯」が30.2%となりました。
-一人暮らし:38.7%
-子供や孫と同居:22.6%
-親と同居:4.7%
-配偶者と二人世帯:30.2%
-その他:3.8%
22.6%は全く料理をしない
続いて、「ご自身で調理する頻度を教えてください」という問いに対しては、「週6回以上」が50.9%と最も多くなりました。
一方、「調理しない」も22.6%となりました。
-調理しない::22.6%
-週6回以上:50.9%
-週4〜5回:10.4%
-週2〜3回:11.3%
-週1回:4.7%
食事の悩みを自由記入で答えてもらったところ、「自分で作るのはあまり好きではない、歯が悪いので固いものは食べられない(80代女性・一人暮らし)」、「一人分を作るのが億劫(50代女性・親と同居)」、「仕事の帰りが遅く料理にかける時間が取れない(50代女性・子供や孫と同居)」といった意見がありました。
身近に生活のサポートをしてくれる人がいない人は40.6%
「身近に食事や栄養について教えてくれるorサポートしてくれる人はいらっしゃいますか?」という問いに対して40.6%が「いない」という回答となりました。
-いない:40.6%
-配偶者:20.8%
-ご友人:14.2%
-息子、娘またはその配偶者:12.3%
-孫など、その他の家族・親族:6.6%
-ジムのトレーナー:5.7%
-ご近所の人:4.7%
-介護などの専門サービスの人:2.8%
-その他:2.8%
・関連サイト
株式会社MIHARU https://www.miharu-inc.jp/
もっとメイト https://motto-mate.com/lpsenior/
Muscle Deli https://muscledeli.jp/
YOUR MEAL https://yourmeal.jp/