医療介護連携SNSとして約10万人が利用する「メディカルケアステーション(MCS)」。ニーズはますます高まりながら、業務上の端末利用に関する厚生労働省のガイドラインにおいて法人契約によるセキュアな端末が求められることがネックとなるなか、よりセキュアに安心してお使いいただくことのできるタブレット端末がリリースされました。
医療介護連携するMCS活用へのニーズに応える
医療介護連携は、国の政策として推進されている地域包括ケア(※)において重要となります。そこを支えるコミュニケーションツールとなり得ているのがエンブレースが提供するSNSであるメディカルケアステーション(MCS)。この先の利用拡大も見込めながらも、ネックとなってきたのが厚生労働省が公表している『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』で明確化されたBYODの原則禁止。いわゆる個人保有のモバイル機器の職場での使用を意味する“Bring your own device(BYOD)”を禁止し、モバイル端末はセキュリティに関するリスクのない環境での利用が推進されたことで、法人契約による端末を使う必要が出てきましたが、費用面やITスキル不足などの理由から導入が遅れています。
そうした側面からも、MCS用のセキュアな端末に対する要望が上がっており、そうした声は直接エンブレース側にも届いていたといいます。
そこで同社は、ITを活用した幅広い業務支援を行っている日本エンタープライズと組み、MCSを搭載した高セキュリティ端末「MCS mobile」を開発するに至り、レンタルによるサービスを開始しました。
<MCS mobile概要>
① BYOD原則禁止への対応
MCS mobileは端末もアプリも厚生労働省『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』に基づいた利用ができます
② MCSがすぐに利用できる
面倒な初期設定は必要なく、お手元に届いたその日からMCSが利用できます
③ 安心のセキュリティ
1)ウィルス対策ソフト
アンチウィルスソフトをプリインストール
2)MDM端末管理
・万が一タブレットを紛失しても、ヘルプデスクが遠隔操作ですぐに端末をロックし第三者からのアクセスを防止
・不要なアプリをインストールを防止
・必要なアプリを遠隔からインストール可能
3)Wi-Fi接続の禁止
・セキュアでないWi-Fiに接続することによる情報漏洩を防ぐため、Wi-Fiは接続不可
・利用状況に合わせて、通信データ容量は3Gまたは6Gの選択可
4)ヘルプデスク
・365日対応のMCS mobile専用ダイヤル(9:00-22:00)
・端末の紛失時やお困りの際にも丁寧にサポート
④ 地図アプリのプリインストール
患者、利用者の訪問前に自宅の場所などをチェックすることで、業務効率アップにつながります
⑤ 写真をその場で撮ってすぐに共有
文章だけでは伝わりにくいことは写真で共有できます
「MCS mobile」のレンタルサービス
https://www.medical-care.net/html/news/MCS_20200409.html
両社はプレスリリースにおいて、
「超高齢社会の急速な進行により、これまで一般的であった病院中心の医療から、高齢者一人ひとりが求める生活が実現できるよう地域全体で支える包括的な医療介護システムへのシフトが求められています。また、それと同時に人材不足や長時間労働といった医療介護従事者の就業環境における課題の多さも指摘されています。エンブレースと日本エンタープライズは両社の強みを生かしつつ、これらの社会課題の解決、そして医療介護従事者の皆様の業務課題解決に貢献してまいります。」
とコメントを記しています。
(※)地域包括ケア:高齢者が要介護状態となった場合、その家族のみならず、医師、介護士、自治体などが一体となり、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう支援すること。