最新事例に見るSDGsとして取り組む介護サービスとは!?

SDGs最新事例

介護分野では施設など事業者にとどまらず、さまざまな企業や団体が介護分野も範囲となるSDGsに取り組んでいます。
そうした事例から、タイプの異なる3つの取組みを紹介します。
　　

ベトナムでの介護サービス実現に踏み出す

高齢化が進み在宅介護サービスのニーズが高まるベトナムの課題解決に向け、地域密着型の通所介護事業を展開する3eee（札幌市）が介護サービスの事業化に乗り出しています。
　　
途上国の貧困削減等の課題解決に取り組む政府開発援助の実施機関である国際協力機構（JICA）による、途上国の開発ニーズと民間企業の製品・技術のマッチングを支援する「中小企業・SDGsビジネス支援事業」2020年第1回の事業公募に採択されたものです。
　　
　　
3eeeは日本での通所介護事業のノウハウをもとに、フランチャイズ方式で普及させ、ベトナム人高齢者の介護状態の改善、進行の抑制、予防、自立支援を促進するビジネス展開を目指します。
日本での介護人材不足に向けても、同社が日本で受け入れているベトナム人の介護人材を継続的に確保し、年々深刻化する人材不足の解消となる国際循環の実現を目指すとしています。

介護福祉現場と学生をつなぐ「社会福祉HERO’S」

全国社会福祉法人経営者協議会（東京都千代田区）では、社会福祉の第一線で活躍する若手スタッフを表彰するイベント「社会福祉HERO’S TOKYO」を2018年から開催しています。
社会福祉の現場でさまざまなことにチャレンジする若手スタッフがプレゼンターとなり、学生などまだ現場にふれたことのない人たちに、その熱い思いを伝えるイベントです。

コロナ禍にあって福祉現場におけるインターンシップや見学、実習が困難な状況を考慮し、2019年度の受賞者が現場の実践の魅力などをオンラインで伝える「社会福祉HERO’Sスクール」をスタートしています。

第3回目となる2020年度のイベントは、2021年の2月中旬～3月中旬にオンラインでの開催を予定しているということです。

身体にも地球にも優しいサステナブルデリ＆カフェ

介護や福祉施設、病院、アスリート施設などフードサービス事業を展開するLEOC（東京都千代田区）が直営するカフェで、「SDGs17のゴール」をデザインテーマに創作したグラススイーツの提供を開始しました。
　　
提供するのは“身体にも地球にも優しいサステナブルデリ＆カフェ”がコンセプトの「Deli & Cafe Blue Globe Tokyo（ブルー グローブ トウキョウ）」（東京都渋谷区）。店名には、「笑顔に満ちた青い星～地球を守り続けたい～」「一人一人が自分らしく自然体でいられる笑顔に満ちた世界をつくりたい」という思いが込められているといいます。

今回の秋限定グラススイーツは、旬の果物やスーパーフードを使用しているスイーツ、ベジタリアンアワード受賞者が監修したヴィーガンスイーツなど、常時10種類以上をラインナップされています。
世界の妊産婦や女性の命と健康を守るために活動している、日本生まれの国際協力NGOジョイセフを通じて、グラススイーツ 1商品につき10円を寄付するなど、エシカルなライフスタイルにふれていただける小さなきっかけを提供しています。
　　
いずれは介護福祉施設でも提供されていくかもしれません。
　　

＜メニュー例＞　※表示価格は税抜き
SDGs：17 パートナーシップで目標を達成しよう
MUSUBI《連》
単品800円
贅沢にフレッシュな巨峰を丸ごとゼリーで閉じ込めた、葡萄のフレッシュな美味しさはじける1品。葡萄の1粒1粒が繋がっている姿から名付けたグラススイーツです。

SDGs：11 住み続けられるまちづくりを
AKI《旬》
単品800円
マロンのパンナコッタとマドレーヌにモンブラン、小麦の帽子のような見た目と山のような渋皮煮の、見た目も楽しい1品。自然とライフスタイルの共存をイメージして、秋の里山を表現しています。

SDGs16：平和と公正をすべての人に
KOKORO《幸》
単品800円
下から、洋梨のムース、ルビーチョコレート、マンゴーゼリー、洋梨のジュレ、ラ・フランスのコンポートの層で仕上げました。思いやりや優しさを表現しています。