すでに350社の現場でコミュニケーションを効率化しているアプリ「Buddycom(バディコム)」が、マクニカ提供の見守りサービス「AttentiveConnect(アテンティブコネクト)」と連携。Buddycomの特長であるチームコミュニケーションでセンサーからの通知を見逃さず、浮上した現場課題を解消し、見守り業務の効率が向上されます。
介護現場の業務効率向上を目指し連携
ICT活用が進んできた介護現場。人材不足への対応として、ナースコールシステムや見守りシステムの活用が浸透し、業務の効率化を図っています。
見守りシステムは、入所者の状況を察知するセンサーの情報を頼りに、効率よく巡回やサポートに応じるものですが、その効果が十分に得られていないという現場も。その要因のひとつは、センサーからの通知を確実に受け取ることができていないことにあるといいます。
今回の両社の連携は、そうした現場の課題を解消し、ICT化における効率化を促進していくものとして期待されます。
サイエンスアーツ(東京都新宿区)が開発したBuddycomは、現場で働くスタッフから離れた場所にいる本部スタッフやマネージャーを含めグループを形成し、必要な情報を音声、テキスト、画像、動画などで瞬時に共有することができるクラウドサービス。
航空、鉄道、建設、福祉施設、流通など350社におよぶさまざまな業種でのコミュニケーションとして利用されています。
マクニカ(神奈川県横浜市)が提供するAttentiveConnectは、ヘルスケアアプリケーション向けに開発した、バイタルセンサーや介護、医療サービス向けに開発された機器を統合するクラウドサービス。
AttentiveConnectが対応するセンサーnoomi(EarlySense社製)は世界的な実績があり、独自アルゴリズムによる離床予測で居住者の状況や離床時の通知を高精度に検知することが可能です。
このnoomi検知した離床やバイタルの異常といったアラートをBuddycomが音声で一斉に配信することで、現場スタッフが対応中や休憩中などで確認できなくても、グループ全員に通知することが可能になります。
聞き逃した音声を後から聞き直したり、テキストで確認することも可能で、センサーがあたかも新しい現場のチームメンバーのように業務がこなせるようになるということです。
また、今年度の介護報酬改定おいて、見守りシステム導入を促す取り組みにはインカムの活用が要件のひとつに例示されていますが、両者連携による見守りシステムは、システムとインカムを独立して導入するのではなく、ひとつのオペレーションとして活用することで、高い導入効果が得られるとしています。
なお、今後の展開について次のようにコメントしています。
また、Buddycomでは今回の連携を皮切りに、将来的な拡張案として、コミュニケーション履歴をもとにした介護職員の業務効率等の分析、血圧・体温などといったAttentiveConnectに統合されるヘルスケアデータを用いた、高度な健康状態の通知連携についても検討を進めてまいります。
今後見込まれる高齢者人口の増加や介護人材の不足にたいして、ICT化/DXによる業務効率の向上は不可欠です。
サイエンスアーツは引き続き、IoTの進展、5G時代の到来に伴って、AI、ロボット、VA/VRなどの新しい技術と組み合わせながら、さらなる進化を続け、あらゆる業種・業界におけるイノベーションを実現して参ります。そしてグローバルマーケットにこのサービスを提供し、当社のミッションである「世界中の人々を美しくつなげる」ことを目指します。