介護職種の外国人技能実習生を対象とした宿泊型の研修センターが千葉県流山市で開設されます。
技能実習生は日本に入国した後、現場に配属される前に法令で定められた入国後講習を受け皿として位置づけられるもので、運営するヒューマンライフケアは、主に技能実習制度における監理団体からの受託を想定し、初年度は延べ200人の受入を見込んでいます。
入国後講習の受け皿不足に対応、高品質な研修が提供できる場に
こうした入国後講習が受けられる研修センターは、年々不足が懸念されるようになっています。その背景には、外国人実習生の入国スピードの上昇があります。
2017年に外国人技能実習制度に介護職種が追加され、広く浸透していくにしたがって入国者が増え続けています。政府の試算によると、こうした技能実習生だけでなく、特定技能なども含む外国人介護人材は2019年からの5年間で6万人が入国するとみられています。
そうした受け皿として、新たに研修センターを開設したヒューマンライフケアは、以前から介護分野の教育研修事業に注力しており、運営する介護施設での技能実習生の受入実績などノウハウを活用し、高品質な研修が提供できる場として開設に至ったということです。
ヒューマンライフケア流山国際研修センター概要
介護教育においては、日本国内で20年以上にわたり介護施設を運営する当社の教育ノウハウを生かし、介護現場特有のルールや日常生活上のマナーなど、配属後すぐに活用できる入国後講習を提供。
日本語教育では、国内トップクラスの学生数を誇るヒューマンアカデミー日本語学校が監修したプログラムを活用。介護職種に特化している強みを生かし、日常生活では用いない介護特有の用語も交えた教育を提供。
指導には、施設での就労経験があり、介護現場に精通した講師、EPA介護福祉士候補者向けの国家試験対策講座で指導歴・合格歴のある講師陣があたり、実践に即した質の高い教育を提供するとしています。
研修センターには、1階に教室と共同キッチン、男性寮などを、2階に女性寮などをそれぞれ配置。各居室は、1室当たり定員3名と、一般的な研修センターに比べてプライバシーが配慮され、ゆったりと過ごす配置で、1階と2階のそれぞれに、さまざまな宗教に対応できるお祈り室も設置されています。
両フロアの玄関にはセキュリティロックや、警備会社通報システムを完備、防犯カメラも設置し、セキュリティにも配慮したつくりになっています。
所在地: 千葉県流山市加1-1226
アクセス: 流鉄流山線「流山駅」より徒歩4分
つくばエクスプレス「南流山駅」、つくばエクスプレス・東武野田線(東武アーバンパークライン)「流山おおたかの森駅」より京成バス「流山市役所」バス停下車徒歩5分、東武バス「流山市役所入口」バス停下車徒歩7分
定員: 54人
提供サービス:
・入国後講習(日本語講習、介護導入講習、法的保護等に必要な情報、生活一般)
・宿泊
・入国時の空港への出迎え
・通訳
・各種手続き など
今後について、同社では
「当社の介護教育事業では今後、日本人向けの教育から、技能実習生やEPA介護福祉士候補者といった外国人介護従事者向けの、介護や日本語に関する教育まで、高品質のプログラムを多角的に展開してまいります。また、研修センターの運営事業についても、今後さらなる拡大を視野に入れて取り組んでいまいります。」
とコメントしています。