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新型コロナ感染を体温でチェック、『安診ネットアプリ』を無償配布

新型コロナ感染を体温でチェック、『安診ネットアプリ』を無償配布 ICT・テクノロジー
イラスト:Brgfx – jp.freepik.com によって作成された cartoon ベクトル

COVID-19(新型コロナウイルス)対応に個々人の体温を分析し、発熱の疑いがある対象者にアラートを発するアプリ『安診ネットOne』が、2020年9月から全国に無償提供されます。
開発したのは、芙蓉グループで医療機器の開発・販売やヘルスケア分野等を事業領域とする芙蓉開発株式会社(福岡県福岡市)。日本医療研究開発機構(AMED)の「ウイルス等感染症対策技術開発事業」の一環として行われるもので、期間は2021年3月まで。全国の介護施設、医療機関、一般利用者(被介護者、患者含む)が対象となっています。
  

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安診ネットOneって? 感染で出やすい症状“発熱”を分析しアラート

『安診ネットOne』は、被介護者や患者含む一般利用者が利用するスマホアプリと、介護施設や医療機関が利用する管理システム(PC対応)で構成されます。
  
発熱は、新型コロナウイルス感染でもっともわかりやすい症状です。PCR検査を始めた当初に「37.5℃以上の発熱」が受診の目安のひとつになっていました。
一般的には、36.0℃以上37.0℃未満は平熱、37.0℃以上38.0℃未満は微熱とされます。とはいえ、平熱が高い人も多く、普通に37℃を超える人も珍しくはありません。そういう人に37.5℃が検査の目安とされると困惑も感じられるでしょう。
  
つまり、発熱の目安は人それぞれの平熱を基準にするべきことであり、そこは日本医師会COVID-19有識者会議が『在宅患者の場合、平熱が低いことが多いので平熱(熱の平均値)よりの振れ幅が1℃以上ある場合(正確には熱の正規分布中央値より 2σプラス 0.5度)を発熱と考えるべきである』と提言しています。
  
しかし厳密に測るには、体温データの収集とエクセル等での計算が必要なため、一般の人が判断するには困難が伴うもの。『安診ネットOne』は発熱かどうかを自動判断する機能があり、そうした課題の解消につながるツールとなるわけです。同社では、個々人のセルフチェック、在宅患者の健康管理、さらに医師や保健所への相談の目安、PCR検査の目安、会社出勤や登校などの可否といった、さまざまな現場での活用を想定しています。
  

見守りや医療、施設との情報共有に活かせる

新型コロナ感染を体温でチェック、『安診ネットアプリ』を無償配布
新型コロナ感染を体温でチェック、『安診ネットアプリ』を無償配布

『安診ネットOne』の使い方は簡単で、体温計で測った日々の結果を入力していくだけ。あとはアプリが「発熱の目安」に体温が収まっているか自動で判定してくれます。

アプリと管理システムの連携では、医療機関を例に以下のような活用ができるようになります。

  • 離れて住むご家族やかかりつけ医と情報共有が可能(見守り)
  • 血圧・脈拍・呼吸数・酸素飽和度などバイタルデータを収集することで、肺炎や心不全、高血圧症等の医療リスクのトリアージ(選別)を出す「バイタルスコアリング」が可能
  • 患者情報・既往歴等の管理が可能

『安診ネットOne』無償版提供の詳細は、同社WEBサイト等を通じ順次公開していく予定としています。
  

▼関連リンク
芙蓉開発株式会社Webサイト
http://www.fuyo-group.com

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