[CareTex福岡/北九州市]新型コロナウイルス感染拡大も相まってウイルス対策として俄然注目される空気清浄機。そんななかアルシステムの空気清浄機プリマヴェーラは、コロナ禍の前から話題となっている製品。そのワケは、特許申請中という独自技術と業界トップレベルの除去能力にあるようです。
菌をしっかり吸着して消滅するハイブリッド光触媒
100社を超える出展者で賑わうCareTex福岡(北九州市・西日本総合展示場)の展示会場。どことなく澄んだ空気の心地よさを感じながら歩を進めると、インテリア感のある空気清浄機が稼働していました。アルシステム(大阪府吹田市)が提供している「プリマヴェーラ サークルPRO OP-Z751A」です。
「ハイブリッド光触媒を搭載した空気清浄機です」。説明員の方に声を掛けていただき、そのまま説明に耳を傾けつつ、目は説明パネルや展示デモ機に。
浄化性能の柱となる光触媒。昔、理科の授業で教わった光合成の仕組みを覚えている人もいるでしょう。植物の葉に含まれる葉緑素が反応することで、二酸化炭素と水から酸素とデンプンを生成します。このとき、太陽光(紫外線)を浴びることで反応し、そこにあるものを分解して別のものに生成している葉緑素は昔からある光触媒反応とされています。
光触媒の原料は酸化チタンですが、そうした化学反応を促進することから有機物や細菌を分解することが可能で、大気浄化、脱臭、浄水、抗菌、防汚といった働きをしてくれます。
「プリマヴェーラ サークルPRO」に搭載しているハイブリッド光触媒は、同社の特許技術。微細な空孔が多く空いている多孔質材料を用いた多孔質活性炭と高機能フィルターを複合させたもので、しっかり吸着した菌やウイルスを不活性化させ、酸化分解して消滅させられるまでの性能があるそうです。
当然その除去範囲は広く、一般的な空気清浄機の場合は10μm相当の花粉、カビ胞子、1.0μm~0.1μm相当のたばこの煙や菌、ウイルスが平均的な除去範囲とされますが、ハイブリッド光触媒はさらに0.0004μmのガス成分までも除去範囲となっています。
他を圧倒する99%超のワンパス除去率
さらに清浄機としての性能を高めているのが、筒型のフォルム。360°全方位にある吸い込み口によるパワフルな集塵力。筐体の中も特徴的で、独自構造の通風路で渦巻き状に汚れた空気を強力に吸い込み、天の吹き出し口から浄化された空気が部屋の隅々まで行きわたるようにサークル状に吹き出す構造になっています。
以下の動画でパワフルな集塵力と吹き出す力が確認できます。
(※再生時には音が出ますのでご留意ください。)
外部研究機関の実験によると、吸引から吹き出すまで空気を一度通過させたワンパス除去率が、インフルエンザウイルスで99.4%以上というトップクラスの除去率が立証されています。
2リットルのペットボトルを基準にすると「1分間に4000本分の空気を清浄します」(説明員)というパワフルさなのだそう。さらに「集塵力を向上させることはできても、その反面、除去率を高めることが難しくなりますが、当社は独自技術で99%以上の除去率を実現しています」。
病院やホテル、公共施設など、除菌・脱臭ニーズの高い場所に採用されていて、販売台数は3万台以上。除菌ニーズがますます高まるなか、同社の技術にますます注目が集まっていることも当然のことといえそうです。
樋口泰光
▼関連リンク
光触媒空気清浄機「プリマヴェーラ(PRIMAVERA)」
https://irsystem.shop-pro.jp/