岡山市は主催するフレイル予防イベントや市内薬局等でAIアバターを用い、対話形式によるフレイル健康チェックを期間限定で実その有効性やサービス検証を行います。
課題解決に向けたプロジェクトの一環
今回の取組みは、岡山市が主催する「GovTech Challenge OKAYAMA(ガブテック・チャレンジ岡山)」にスタートアップ企業のHYPER CUBE(東京都新宿区)が参画、同社が提供するアプリ「トモニ」を用い実施するもの。
「GovTech Challenge OKAYAMA」とは、岡山市が抱える社会課題、行政課題について、最先端のテクノロジーや斬新なアイデアで課題の解決手法を提案するスタートアップを公募・選定し、岡山市職員と協働で社会実証を行うことで、課題解決とスタートアップの成長を目指す事業として位置付けられています。
https://www.city.okayama.jp/jigyosha/0000037586.html
アバターがオペレーション負荷の軽減策に
イベントテーマとしているフレイル(虚弱)は、加齢とともに心身が虚弱になってきた状態。そのまま放置していると要介護状態となる危険な時期である反面、早期に予防の取り組むことで元気な状態を取り戻せる大切な時期でもあります。
現在も薬局や介護予防イベントなどでフレイルチェックは実施されているものの、高齢者の数に対し実施件数はまだ十分とは言えず、その背景にはフレイル健康チェックのオペレーションの負荷も原因としてあったといいます。
AIアバターを用いた今回の取組みで、同市では「AIアバターが人の介入の一部を担い、高齢者にとってのデジタルサービスの有効性や課題などを検討する」としています。
指定の薬局等に設置されているタブレット上のHYPER CUBE提供アプリ「トモニ」を通じてAIとの対話型フレイル健康チェックを行います。「トモニ」は人の回答を認識し、高齢者にとってハードルの高いタブレット操作を行わずにフレイル健康チェックが可能で、今まで手作業だった計算や記録などを自動化し、健康のためのアドバイスを中心に人が介在して、被験者のフォローを行います。
「トモニ」はこんなアプリ
トモニは、共に 歩み、寄り添い気づきを与えてくれる友にをコンセプトに、様々な領域での知見とデータプラットフォームをつくることで、認知症・フレイル・メンタルヘルス・リハビリなどに寄り添うAIアバターの創造を目指しています。
予防というのは、元来「大変」「我慢が必要」「つまらない」ことであることが多く、特に高齢者にとっては、課題解決が難しいシーンが多くありました。
トモニを通して、日常の会話を拾い上げ、個人ごとの課題を個人ごとの望み楽しみと掛け合わせることで気づきを得て楽しく予防に努めてくれる仕組み作りをしています。
AIアバターによるフレイル健康チェック診断は、フレイル予防イベント、指定の薬局等で2月28日までの期間限定で実施予定。その後の検証結果にも注目です。
株式会社HYPER CUBE
https://www.hyper-cube.co.jp/